ついに8月だ。
シロは12歳と9ヶ月。
初めての鼻血から11ヶ月。
鼻腔内腫瘍とわかってから10ヶ月。
余命を超えて7~8ヶ月。
放射線治療なし。
薬とサプリだけ。
シロは今日も生きている。
まさか夏真っ盛りまでシロと一緒にいられるとは思わなかった。
年末まで生きられるか?と思われていたシロなのに。
夏はサルの休みが多い。
夏にはサルと二人、シロを失ったショックを取り戻すために
傷心旅行にでも行こうねと言っていた。(春くらいだったか)
正直、犬がいるとなかなか旅行に行けない。
ペットホテルも何度か利用したが
安心して預けられるところはそんなにないし
引っ越しが多かった私達だから
新しい土地で、シロを任せられるショップを見つけるのは大変だった。
何せ、シロはなかなか他人に慣れない。
そして重い(笑)
おまけに、ここ数年は年齢的にも 知らないところに預けるのはかわいそうだと思って
なかなかゆっくりと旅行に行くことができなかった。
だから、シロがいなくなったらポッカリと空いた心の穴を埋めるために
二人で旅行に行こう・・そう思っていた。
だけど、どうやらそれはこの夏は叶いそうにない(笑)
とても喜ばしいことなんだろうけど
せっかくの夏が何もなく終わっていく焦りは正直ある。
シロが生きてくれていることと
サル(主人)と過ごす楽しい時間は
どちらも私にとっては大切で
別のところで二つある気持ちなのだ。
だけど、今までシロはいつも1人で賢く、悪さひとつせずに何時間でもお留守番をしてくれていた。
そんなシロの今までに改めて感謝をする。
だからシロ。
今は私がシロのために時間を使うよ。
でも、サルともたまには楽しい時間を過ごさせてね・・・。
だって。2010年の夏は
人生に一度きりしかないのだから。
だけど、シロと過ごす夏はおそらくこれが最後だろう。
相変わらず葛藤は続く。
8月に入ったシロは、相変わらず食事もとって、散歩にも行く。
ただ、左目の目やに(膿)がひどくなり
ほとんど目が見えていないようだ。
コットンで拭いてあげる。
でもすぐに膿だらけになっている。
思えば最近シロは膿の臭いがする。
おそらくは、鼻や目、口の中が膿でいっぱいなんだと思う・・・
それはどんなに苦痛なことか。
顔の腫れもひどくなり、左目は随分小さくなっている。
以前と違い、明らかに「癌」だと見てわかる。
だけど、それでもおやつを欲しがり、買い物から帰った私に尻尾を振ってくれる。
犬というのはどうしてこんなに健気な生き物なのか。
そして、シロ、お前はなんて強いのか。
鼻血を常に出し
膿を常に出し
匂いもわからず
目もあまり見えず
鼻で息もできず
それでも歩く。
それでも食べる。
それでも生きる・・・・
歩けて食べれる間は
私も付き合うよ。シロ・・・
でも、神様、それがなくなったら
どうかシロを楽にしてあげて下さい・・・
とら
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