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バカ夫婦。

とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。

   
カテゴリー「鼻腔内腫瘍(犬)」の記事一覧

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シロ再び!

3日ほど何も食べなかったシロ。
食べないだけでなく、水も舐める程度だった。

それが・・・
昨日から普通に食べるようになった!
今まで以上に食欲があるようで
最近食べられなかった パンやビスケット ドライフードなどもガツガツと食べる!

まるで3日間の空腹を埋めるかのように。
水も、昔のようにジャブジャブと音を立てて飲む。
豪快なシロ。
懐かしいシロ。


でも、急に食べ過ぎると 身体に負担がかかるのでは?と
少しずつ与えるんだけど

「足りない」
という顔でお皿を睨みつける。

今は 『妖怪喰っちゃ寝』になって
熟睡しては食べ
食べたらまた眠っている。


もちろん、量は調節している。
一度の量は少し。
そして回数が多い。
これならきっと大丈夫・・・!


こんなに微笑ましいシロは久しぶりだ。

きっと幸せなんだろう。
目も違う!
足取りも違う!


この先に痙攣発作が待っているとしても
こうやって食べて眠るシロを見ると
嬉しくなってしまう。



食べられなくなったら
歩けなくなったら
幸せでなくなったら

お別れをしたほうがいいのか・・・
と思っていたつもりだったのに

時々お手をしたり
ジ~っと顔を見たり
シロらしさがふと見えるたび


やっぱりまだまだ生きて欲しいと思った。
弱い飼い主でごめんね。

シロを長く苦しめるだろうに
一緒にいたくてごめんね。


食べなくなったとき
このまま弱って死んでしまうほうが楽なのかとも思った。
発作がくるよりも そのほうが安らかなのではと・・・


でも、食べてくれて嬉しい!
素直に嬉しい!


シロはやっぱり自分で自分をわかっている。

3日間の絶食できっと体調を整えていたのだろう。

食べずに
じ~っとして
身体を回復させていたのだろう。

無理に食べさせなくても
シロは食べたいときは食べる。
食べないときは何か理由があるんだ。

シロはすごい。
私があれこれしなくても
こんなことができるなんて。

あの食欲の塊だったシロが
こんなことをするなんて。

改めてシロを尊敬した。
病気になってもカッコイイよ シロ!


顔も変形してハンサムではなくなったけど
それでもカッコイイ。


大きな黒いキラキラしてたシロの目は
左は腫瘍の腫れに押され ほとんどなくなってしまった。

小さくなった目に容赦なく膿が覆う。
拭いても拭いても溢れ出る。


残された右の目も膿が出始めている。
そのうち左目のようになったら
シロは見えなくなってしまう。


スッキリと鼻筋が通っていた鼻は
真ん中からぼっこりと腫れあがっている。

それでもやっぱりシロはかわいい。

顔の変形があるかもしれないって知った時は
めちゃくちゃに泣いた。

こんなにかわいいシロの顔が
変わってしまうなんて
怖くて
かわいそうで
あまりに辛くて

でも、やっぱり愛おしいわが子。
親バカでよかった。
今でもカワイイ。

シロの存在が愛おしい。

辛い病気だけど
苦しいことも多いけど

シロはきっと
寂しくない。

私とサルの気持ちはいつもシロにあるから。

今もスヤスヤと寝ている。
不細工になったから まるで白豚みたいだけど(笑)
この白豚を笑って見守る今日に感謝!

とら

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食べないシロ

シロがご飯を食べなくなった。

金曜日の夜からまったく食べない。

好きとか嫌いとか
そういうことじゃなく

食欲がないというか
食べると何かが不快なのかもしれない。

水は、一日一度だけ 少し飲む。

オシッコも自分でいく。

家の中は時々歩く。

だけど、さすがのシロもこう食べないでいると
痩せてきた・・・。


もともと筋肉質なシロ。
痩せたところなんて見たことがなかった。

末期の癌なんだから
それも当たり前なんだろうけど。


病院に連れて行って
いろいろな対処法はあるのかもしれない。

だけど、何をしたって治らない。
それなら、長引かせるだけ苦痛かもしれない。


それだけじゃない・・・

シロはもともと
飼い主以外には絶対に馴れない犬だ。

優秀な番犬で警戒心が強い。

他の犬とは8割けんかになるし
散歩だってまるでパトロールだった。

本来はイノシシや鹿をおびき寄せる犬種で
自分よりも大きなものに向かっていける。

だから、どれだけ大変だっただろう。


気楽にペットホテルに預けることもできず
他人に散歩を頼むこともできず
重いから、ひょいと抱き上げることもできなかった。


狂犬病の注射会場なんておそろしくて連れて行けず
(他の犬を怪我させそうで)
動物病院での注射だった。

その動物病院でさえ
サル(主人)と二人がかり、本当に大変だった。



シロ自身は
他の犬や人から私を守ってくれていたのかもしれない。
おそらくはそうなのだと思う。

いつだって守ってくれていたから。

今のシロは目もほとんど見えず
力も弱くなった。

だけど、きっと外に出て
慣れないところに行くと
必死で守ろうとしてくれるだろう。

そこが病院ということもわからないし
そこが自分の病気を診てくれるところということもわからないから。

他の犬から
先生から

私を守ろうとするだろう。

残り少ない力を振り絞って・・・・


それがわかるから
簡単には病院には連れて行けない。

ましてや今は
判断能力も鈍っている。

テレビに映っている人に向かって吠えたり
宅急便のおじさんにやけに吠えたりするときがある。

今のシロを病院に連れて行くのは
かなり慎重になる。

興奮して血圧が上がるかもしれない。


連れて行くときは最期のとき・・・
まだ、わからないけど
「安楽死」をお願いするとき・・・

それ以外ではおそらく行かないと思う。


シロは自然の力で、放射線治療も手術もしないで
ここまできた。


そして、今、日記を書いていると
「何か食べたい」というような顔をした。

ためしにゆでたまごを・・・
一口 食べた!
もう一口! 食べた!

フードを柔らかくしたもの・・・
食べない
ソーセージに薬を忍ばせたもの
食べない・・・

ゆでたまご・・
食べない・・・

とまぁ相変わらず難しいけれど
それでも、二口は食べた。

こんな風にシロは
自分の身体をきっと私よりよくわかっているのだろう。

食べないほうがいい時
食べられる時
それをちゃんとわかっているのだと思う。

やっぱりシロはしたいようにしてる。
きっとそうなのだ。
そう思うことにしよう。


だからって、放棄するつもりはない。
諦めるというのとも違う。

言葉にはうまくできないけど・・・

シロはもともと自分で考えて
自分で行動する犬だ。

こだわりもあるし
自分自身でルールもある。

だからきっと
シロなりのこだわりがあるのかもしれない。

それならそれを
サポートしたいとも思う。



久しぶりに、少し食べ物を口に入れたシロは
日の当たる縁側に外を向いて座る。

その後姿は
健康な時と何一つ変わらず
白くて丸くてフワフワとしている。

「シロ」と呼ぶと
甘えた顔でこっちを向く気がする。

シロのこの背中が
明日も穏やかでありますように・・・

とら


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昨日まで出来ていたことが

少し前から、シロは散歩に行かなくなった。

「散歩行こう!」の声に反応して
庭には出る。

リードも付けるんだけど
家の前ですぐに引き返したり
家に入ろうとしたりする。

シロが行きたくないなら無理には連れていけない。


この間まで、まだまだ長く歩けていたのに。

「もっともっと」と引っ張っていたのに。


突然
昨日まで出来たことが出来なくなる。


ご飯をまったく食べない日もあれば
2食ちゃんと食べる日がある。

ほとんど眠れない日もあれば
一日中寝ている日がある。

明日はどんなシロだろう?
こうなると更に大変だ。



人との約束も気楽にはできない。

仕方のないことだけど
明日のことが予想がつかないのだ。


もちろん、シロがこの病気になってから一年
「明日はわからない」
そう思ってきた。

だけど、その今までとは違う。


食べる
寝る
歩く

そのシロの大好きだった・・・というより
生物の生きている証というか
基本的なことに支障が出てきているのだ。




この間、散歩に行ったとき
近所でシロの大好きな子に出会えた。

飼い主さんが、シロの病気を知って
わざわざ会わせてくれたのだった。

尻尾を振るシロ。
嬉しそうだった。

まさか、あれがその子との最後になるなんて・・・

またひとつ・・・
シロの楽しみが減った。


歩くこと=元気になる
それも、もうなくなったのだ。

今は歩くのもしんどいのだろう。
こんな日が来るなんて・・・・
シロが歩かないなんて・・・



食べられるものも、日によって違う。
昨日は食べていたものを今日は嫌がり

突然、喜んで食べるものもある。
かといって、それを翌日に食べるとは限らない。


薬も随分飲めなくなった。

今は、ステロイドを一日置きに。
それ以外は時々血止めを飲むくらいだ。


一度、ステロイドを1日半やめたら
次の日にすごく調子が悪くなった。

一日置きに戻したら
少し調子が良くなった。

だから、副作用のことも気になるけど
少しでも生きている間

苦しみを軽くしてあげたいから
飲ませている。


副作用と癌の症状のどちらが苦しいんだろう・・・・

どっちも苦しいんだろうな。


でも、もうほんとに長くないのだから
今、この苦しみを楽にしてあげたい。


もちろん、ステロイドを飲んだからといって
楽になるわけじゃないんだけど
少しは調子が良さそうに見える。


シロとの闘病生活は
葛藤の連続だ。


きっと最期のときまで続くだろう・・・



とら

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一周年!

シロが初めて鼻血を出してから一年が経った。

前足が弱ってドンドン歩けなくなるのか?
と思いきや

コツを掴んでうまく立ったり歩いたりしている。


シロがよく歩くところにゴム素材のマットを敷いたら
かなり気に入ったらしく トコトコと歩いている。

私も、夜中の「カチャカチャ」音がなくなり
ようやく安眠できるようになった。


最近のシロは、どうやら夜中にかなり動き回る。
これは「徘徊」というやつなんだろうか?


それ以外の変化としては
少し前から 食事が難しくなってきた。

いつものようにご飯を食べようとして口を開けたとたん

「キャン!」

どこかを打ったようでもない
口を開けたら痛いようだ・・・


それが2回ほど続くと
ご飯=痛い
になったらしく

急に食べなくなった。

あんなに好きだった魚が入っていても食べない。

「ほら、大好きだった魚だよ!」
と手であげると食べる。

でも、自分からは食べない。
甘えているのかな・・・?


食べ物を細かくして、口をあまり開けずに食べられるようにしても
「痛い」と思い込んでいるのか、なかなか食べない。


そのうちお腹が空くと1人で食べていたけれど

こんどは食べると必ずくしゃみがでるようになった。
鼻血を撒き散らして
苦しそうにくしゃみをする。

そしてその刺激でオシッコがしたくなり
庭に出る。


そんなことを繰り返しているうちに

食べる=嫌なこと

になってきたようで

あの食欲旺盛なシロが
ほとんど食べ物を欲しがらなくなった。

大好きだったビスケットもパンも食べない。

食べるのは ジャーキーとちくわとソーセージ。

身体に良いとか悪いとか
それ以前に
口に何かを入れることで
スイッチが入ってようやくご飯も食べてくれる。

それも、毎日パターンが違うから困ったもんだ。

ちくわはペっと吐き出す日もあれば
食べる日もある。

どうやらソーセージはお気に入りで吐き出したことはない。


そういったもので、「食べたい」と思わせて
ようやくご飯を食べる。


困ったのが薬だ。
今までは大好きな食パンに包んであげていたんだけれど
ちくわやソーセージに埋め込んでなんとかあげている。

それでも、薬だけ吐き出したりするからやっかいだ。

空腹だと薬だけあげるのもよくないかなと思うし
最近は薬もきちんと飲んでいない。


でも、症状は大して変わらない。
・・・ということは、今はほとんど薬は効いていないってことだ。


もう薬もお手上げなんだろう・・・。

貧血防止のために、サプリだけでも飲ませたいが
それもいつまで飲ませられるだろう・・・・。


口に癌がひろがっていくと
食事が困難になると先生は言っていた。

これがそうなんだろうか?


だけど、ちょっとぷっくりしているシロは
痩せた感じもなく、相変わらずモコモコしている。


2、3ヶ月しか生きられないと言われた命が
11ヶ月も生きた。

そりゃあいろいろな症状が出て当然だ。

目も、少ししか見えていない。
足も、随分弱っている。
食事も困難になってきた。

次はどうなるんだろう・・・・?

シロはいつまで記録を更新するんだろう。


苦しいんだろう
辛いんだろう


でも、涼しくなってきて
スヤスヤ眠ることが多くなってきたシロを

やっぱりカワイイと思う。
やっぱり生きていてほしいと思う。

でも、何よりも幸せでいてほしい。
幸せな瞬間が一秒でも多くありますように・・・。



とら

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前足

先日、シロの足にまた異変が起きた。

くしゃみをしたとたん

「バタン」・・と床にへたりこんだ。
どうやら前足に力が入らないようだ。

後ろ足は少し前から弱くなっていた。
だけど、ついに前足まで弱くなった。


シロ自身びっくりしたのか、ショックを受けているようだ。

「僕の足 どうしたの?」
そんな顔をして私を見る。


ついにここまで来たのか・・・
そう感じた。


ただでさえ滑る床で、必死に足をバタバタさせて立とうとするシロ。
その姿を見ていると涙が出た。


脳に完全に入り込んだのだろう。
もう数日かもしれない・・・・。


その日とその翌日は
まるで坂を転がり落ちるように悪くなっているように思えた。


夜中にキャンキャンと鳴くシロ。
足をバタバタさせている。


発作???
・・・飛び起きる。

いや、大丈夫。


なかなか座れずにずっとウロウロする足音が響く。
カチャカチャカチャ・・・

ドスン!(座った音)



「ドスン」を聞いて ホっとしてまた眠る。
そんな感じだった。


シロ自身、足に力が入らないことは
相当恐怖で不安なんだろう。

さすがにショゲっとして元気がない。

当然だ。
どんなに怖いだろう・・・・


大丈夫なわけないのに
「シロ・・・大丈夫だよ」
そうとしか言えない。


そんな言葉しか出てこない。
出てくるのは涙と鼻水。
情けないことだ・・・・



脳に腫瘍が入っているとしたら
もうすぐシロは完全に何もかもわからなくなってしまうんじゃないか・・・?

そう思って
シロが理解できるうちに

サルと二人でシロに話しかけた。

「ありがとう シロ」
「今まで 生きてくれて 家の子になってくれて」
「ありがとう」

「大好きだよ」
「もう・・無理しなくていいよ」

「ありがとうシロ・・・」

シロはじっと顔を見て
私達を交互に舐めてくれた。

まるで
「僕こそありがとう 幸せだったよ」

そう言ったようだった。




そしてその翌日・・・

いつものように鼻血を垂らしながら
起きてくるシロの姿があった。


そして、いつものようにご飯を食べ
オシッコをする。


弱っている前足も 工夫をしながらうまく動かせている。
座るのも 立つのも コツを掴んだのか
随分スムーズになった。


もうシロはショゲていない。
今のシロでできる 精一杯をやっている。


鼻が詰まっていても 随分うまく眠れるようになった。
目がほとんど見えなくても 私の手を見て まっすぐに部屋に入れる。
足に力が入らなくても うまく身体を使って立ち上がれる。


シロはめげない。
今を受け入れ 今を一生懸命生きている。

シロの生き様は 感動さえ覚える。


そんなシロを見ていて
自分の情けなさに反省させられる。



今日もしっかりとご飯を食べたシロ。
今から3人で歩く散歩を楽しみにしている。

どうやら散歩に行くと元気になる。
動くことって本当に大切なんだ。


きっとシロは本能で歩くことが自分にいいって わかっているのだろう。


「自然治癒・・・」

本当にあるんだなと感じずにはいられない。


私も、シロを見習って
気持ちを強く持とう。

シロと一緒に楽しく生きよう・・・!


とら

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ついに9月

信じられないけど9月がやってきた。

9月といえば

シロが初めて鼻血を出した月。

あの時は、シロが鼻の下に何かを付けているのかと思って
サルと笑ったっけ。

そして取ってあげようとして 血だって気付いて本当にびっくりした。
それが始まりだった。


あれから1年。
信じられないけど1年が経とうとしている。

2,3ヶ月しか生きられないと言われたシロが・・・。



ステロイドは一日置きに飲ませるようにした。

ステロイドがないとしんどそうにも感じるし
あまり関係なくも見える。

もう、薬が効いていないのかもしれないな。
だけど、少しでも楽になるような気がして飲ませてしまう。



一日のほとんどを寝て過ごして
今の一番のシロの楽しみは

夜の散歩だ。

どうやらこれはシロの最後のお楽しみらしい。

散歩の時間になると
眠たくても必死で起きている。

私達に忘れられないように ドアの近くでアピールする。
(忘れるわけがないんだけど)

どんなにフラついていても
苦しそうでも

絶対に毎日行く。


「今日はやめとく?」
そう聞いても
シロはやめない。

リードに手を入れ
私達に引っ張られるように
それでも歩く。

匂いもわからないから
ただ歩いてるだけなんだけど

それでもシロにとってはきっと楽しいんだろう。


いつものコースにプラス少しのおまけ。

この「おまけ」が大好きらしく
「おまけコース」が近づくと

それまでトボトボだったシロは
急にぐいぐいと「おまけコース」に向かって歩く。

こんな力、どこにあったの?って思うくらい強く。


それで、サルも私も
「わかった、わかった」って笑いながら

「おまけ」を歩く。


「もう9月だね」なんて言いながら3人でゆっくり歩く。

いつまでこのコースが歩けるかわからないけれど

きっと今夜も3人で歩くんだろうな。




サルといろいろ話し合った。
答えの出ることじゃないから 答えが出たのかどうかわからないけど


時々見せる シロらしい しぐさがあったり
散歩に行って おまけコースにぐいぐい引っ張る行動をしたり

自分の力で歩いて、ご飯を食べられるうちは
やっぱり見守って行こうって・・・。


苦しくて、つらくて、痛いかもしれない(そうだと思う)
だけど、もうちょっと、シロがシロでいるうちは
やっぱり生きていて欲しい。


きっと、「その時」が来たら
私もサルも迷わずに 「シロを楽にしたい!」と

自然にそう思うんじゃないか。って・・・


だけど、近そうで遠い気がする「その時」・・・


だって、ず~っと冬毛だったシロは
毛換えを始めた。


シロはちゃんとこの先も生きる準備をしている。

季節が完全に逆になっちゃってるけど・・・( ̄Д ̄;;



とら

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決断の時?

ここのところ、症状がひどいなりに安定していたシロ。
何だかこのままずっと生きるような気さえしていた。

まるで、シロは最初からこんな風だったように自然に。
・・というより、シロは随分前にいなくなって、今はシロに似た「何か」と一緒にいるような。

それはとても愛おしくて
とっても手がかかるけど
守ってあげたくて。

でも、時々思う。
シロはどうしたいんだろう?

毎日の出血、膿、鼻づまり、くしゃみ、ふらつき、痛み
こんなたくさんの苦痛を抱えながら
生きることは
シロはどうなんだろう?


時々ぐっすりと眠れるシロは
夢の中で走っている。

目が覚めたら走れない自分がいる。

眠っているときのほうが幸せなんじゃないか。
そう思えてくる。
(実際そうかもしれない)

だったら、ずっと眠らせてあげたほうがいいのかも。
そう思えてくる。



生きていればそれでいいとは 私は思えない。
生き生きと、幸せに生きてこそ「生きること」だと思う。

もちろん、生きてくれていることで周りが嬉しいこともある。
だけど、本人の苦痛を伴うなら その幸せは身勝手なことになる。

きっと正解はない。
そして、犬である以上、後悔をしないこともないだろう。

どうしてあげたって、それが本当に愛犬のためになったのかなんて
一生わからないんだから。


シロの声が聴けたら・・・・
夢にでも出てきてくれないかな。

そして、シロの気持ちを聴かせて欲しい。



だけど、優しいシロはきっとこう言うかもしれない。

「サルととらちゃんのいいように」
って・・・。



だからいろんな決断をこれからしていかなければならない。

今までだってもちろん決断をしてきたけれど

それはシロの幸せな笑顔があったからそう難しくなかった。

だけど、今からはサルと二人で考えなくては。


答えなんて出ないかもしれないけど


とら

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生命維持

8月もそろそろ後半。

シロは今日も頑張っている。

随分動きが鈍くなってきた。
呼びかけてからの反応も遅い。

顔の腫れはひどくなり、左目はとても小さくなった。
その小さな左目を膿が覆う。

朝起きたときは完全に膿で目が塞がっている・・・


出血も多く、痛みもキツそうだ。
ピクっとする回数が増えた。


それでも食事や散歩はする。
歩くペースは本当にトボトボだけど
「もっと行こう!」と意思表示をする。


最近は散歩をしていて
「随分年をとってるね」という風なことを言われる。

たしかに秋には13歳だ。
老犬には違いない。

だけど、そう言われるのは腫瘍のせいだった。

だって、数ヶ月前までは「3歳か5歳くらい?」
「綺麗な犬だね」

そう言われていたのだから。


でも、今のシロはお世辞にも綺麗な犬とはいえない。

身体のあちこちに血の跡が茶色く付いているし
目やにも出ている。
そして、目はショボショボし
キラキラとした犬特有のエネルギーは
生命維持にだけ使われているようだった。


もちろん、目やにも拭いて、血の汚れも取っているんだけど
今のシロは顔の周りを触るだけでも
痛がったり怖がったりする。

そして、撫でるだけでもシロを疲れさせているかもしれなかった。

もう、余命を宣告されてから10ヶ月を超えている。
そうなるのも当然だろう。


『副作用が出るまで生きる保証はありません。』
と言われたステロイドも

随分長く飲んでいるので、先生と相談して、少しずつ減らすことになった。

副作用が起きるかもしれないほど長生きをしたシロ。

きっと先生だって驚いているに違いない。


見た目には、もう歩けなくなってもおかしくないような症状のシロは
まだ歩くし
他の犬にも吠えるし
尻尾も振れるし
好きな子に会うと喜ぶ。



シロは今も幸せなのだろうか?

もし、苦痛しかないのなら・・・
楽にさせてあげたい。

それとも、シロの生きる強さは
幸せから来てるのだろうか?



いや・・
おそらくここまで来たら
幸せなど感じないかもしれない。

きっと、動物として、生命として
心臓が動くから
呼吸が続くから
生きているのかもしれない。

シロの命が燃え尽きるまで・・・・

最期のその時まで・・・


重い身体を起こして
必死で呼吸をして

それでも、私達の傍で眠る

そんなシロが本当にかわいい。

いつも見る白い背中。
呼吸をするたびにお腹が動く。

時々眠りながら足を動かす。

カチャ カチャ カチャ・・・

きっと夢で走っているんだろう。
夢の中では走れるんだろう。

そんなシロの姿は
本当に愛おしくて。
この眠りを守ってあげたくて。


足音を忍ばせてシロの傍を通る。

起こさないように
起こさないように


とら


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苦痛

ここ4、5日シロは随分調子が悪そうだ。

左目が見えないせいか、少しの気配や物音でビクっとする。

少しのことで「キャン」と鳴く。

シロは病気になるまで「キャン」と鳴くことはなかった。
痛みに強いというか、プライドが高いというか(笑)

まるで「キャン」なんて鳴くもんか!という顔をしていた。
きっと痛いくせに、それでも鳴かなかった。


そんなシロが「キャン」と鳴くということは
痛みが尋常じゃないんだろう・・・

そして、不安なんだと思う。

匂いもわからず
目も見えず

不安で当然だ。


それでも、おやつは大好きで
おやつのパリパリっという袋の音で
よたよたと寄ってくる。

内臓はやっぱり元気なのだ。
その証拠にりっぱなウンチをする!!

癌でさえなければ
きっとびっくりするほど長生きしただろう。

だって、まだまだ筋肉もしっかりしていて
毛もツヤツヤしている。


だけど、シロは癌になった。
それも悪性の鼻腔内腺癌に・・・

私達に原因があったのかもしれない。
そう思う事もある。


先生は
「長生きをしたから癌が出たんです。
大切にされたから・・と言えます」

と言ってくれた。

「癌は体質です。飼い主さんの責任ではありません」

こうも言ってくれた。

その時は救われた気がした。

だって、私なりにシロを大切に育ててきた。

その時その時、一生懸命に。




犬の癌は最近とても多いらしい。

それは、きっと犬が昔よりも大切にされ
長生きしているからなのだろう。

寿命だって延びている。

昔、実家で飼っていた犬は13歳で老衰だった。

シロは、この秋で13歳だ。

もちろん、癌にならない犬もいる。

だからといって、シロが不幸なのだろうか?


そんなことはない。

シロはこの10ヶ月、今までにない至福の時を過ごしたと思う。

甘えて、ワガママを言って、いっぱいいっぱい撫でられて
おいしいものを食べて
いっぱいいっぱい走って・・・


きっととてもとても幸せな日々だったと思う。



でも、今はヨタヨタと歩くだけ。
甘えることもしなくなった。
・・というよりできないのだと思う。

さすがに、今は苦痛のほうが多いかもしれなかった。


私も踏ん張り時だなと感じる。

シロの笑顔が見られなくなった今

10ヶ月の闘病生活で一番辛い時期が来たんだと感じる。

改めてシロの笑顔が私を支えてくれていたんだと気付かされる。

シロ。笑って・・・


とら

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2010年の夏

ついに8月だ。

シロは12歳と9ヶ月。
初めての鼻血から11ヶ月。
鼻腔内腫瘍とわかってから10ヶ月。
余命を超えて7~8ヶ月。

放射線治療なし。
薬とサプリだけ。

シロは今日も生きている。

まさか夏真っ盛りまでシロと一緒にいられるとは思わなかった。

年末まで生きられるか?と思われていたシロなのに。



夏はサルの休みが多い。

夏にはサルと二人、シロを失ったショックを取り戻すために
傷心旅行にでも行こうねと言っていた。(春くらいだったか)


正直、犬がいるとなかなか旅行に行けない。
ペットホテルも何度か利用したが
安心して預けられるところはそんなにないし

引っ越しが多かった私達だから
新しい土地で、シロを任せられるショップを見つけるのは大変だった。

何せ、シロはなかなか他人に慣れない。
そして重い(笑)

おまけに、ここ数年は年齢的にも 知らないところに預けるのはかわいそうだと思って
なかなかゆっくりと旅行に行くことができなかった。


だから、シロがいなくなったらポッカリと空いた心の穴を埋めるために
二人で旅行に行こう・・そう思っていた。

だけど、どうやらそれはこの夏は叶いそうにない(笑)
とても喜ばしいことなんだろうけど

せっかくの夏が何もなく終わっていく焦りは正直ある。


シロが生きてくれていることと
サル(主人)と過ごす楽しい時間は
どちらも私にとっては大切で

別のところで二つある気持ちなのだ。


だけど、今までシロはいつも1人で賢く、悪さひとつせずに何時間でもお留守番をしてくれていた。
そんなシロの今までに改めて感謝をする。

だからシロ。
今は私がシロのために時間を使うよ。
でも、サルともたまには楽しい時間を過ごさせてね・・・。

だって。2010年の夏は
人生に一度きりしかないのだから。


だけど、シロと過ごす夏はおそらくこれが最後だろう。

相変わらず葛藤は続く。



8月に入ったシロは、相変わらず食事もとって、散歩にも行く。
ただ、左目の目やに(膿)がひどくなり
ほとんど目が見えていないようだ。

コットンで拭いてあげる。
でもすぐに膿だらけになっている。

思えば最近シロは膿の臭いがする。
おそらくは、鼻や目、口の中が膿でいっぱいなんだと思う・・・

それはどんなに苦痛なことか。

顔の腫れもひどくなり、左目は随分小さくなっている。
以前と違い、明らかに「癌」だと見てわかる。


だけど、それでもおやつを欲しがり、買い物から帰った私に尻尾を振ってくれる。

犬というのはどうしてこんなに健気な生き物なのか。

そして、シロ、お前はなんて強いのか。


鼻血を常に出し
膿を常に出し
匂いもわからず
目もあまり見えず
鼻で息もできず


それでも歩く。
それでも食べる。
それでも生きる・・・・


歩けて食べれる間は
私も付き合うよ。シロ・・・


でも、神様、それがなくなったら
どうかシロを楽にしてあげて下さい・・・


とら

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とらちゃん&サル
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自己紹介:
とらちゃん♀&サル♂です。
旅にバイク 人生を楽しく生きることをやめずにいるバカ夫婦。

出会いや別れ 失敗や成功
嬉しいことや 悲しいこと
 
いろんなことに日々向き合って
結局は「楽しく」生きていきたいな。

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