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バカ夫婦。

とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。

   
カテゴリー「鼻腔内腫瘍(犬)」の記事一覧

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子犬の頃の思い出

あれから大量出血はおきていない。

毎日、ご飯も食べて、おやつも食べて、散歩も行く。
毎朝、当たり前のように起きてくるシロを
いつの間にか自然に感じている。


最近変わったところといえば
表情がほとんどなくなったこと。

前のように、キラキラと嬉しそうな表情が見られなくなった。
いつも、ボーっとしている。


だけど、私の傍に寄ってくる。
足元で安心してる。

やっぱり一緒にいたいみたいだ。

私が2階にいくと、階段を登って2階に来ようとする。


シロはもともと2階がお気に入りだった。

病気になる前は、私達が下にいるのに
ひとりで2階にトコトコと上がって行くくらいだった。


だけど、最近2階は暑いし
シロの後ろ足が随分踏ん張りがきかなくなっているから
あまり2階にも上がらない。

だけど私が2階にいると
やっぱり来ようとするのだ。

だから、できるだけ1階でシロと一緒にいられるように
パソコンも、テレビも、生活のいろいろを一階でできるように
部屋を模様替えしている。
 

シロが寂しくないように。
シロが安心して休めるように。

もちろん、シロのためではあるけど
そうするほうが、私も楽なのだ。

シロが落ち着いていられること=私が落ち着いていられること。だから。



症状の悪化もそれほどしていない。(と感じる)

相変わらずドロっとした鼻血は出ているが
うまくティッシュを使ってドロっとした血を取ってやると
部屋に撒き散らされないこともわかった。

私も随分手馴れたなと感じる瞬間だ。

どんなときにドロっとした鼻血が出るのか
どんな音でドロっとした血を出すのか
どんな音は寝ている音なのか
どんな音はオシッコをしたい足音なのか

表情がないシロだけど
いろんな音である程度わかる。

表情がなくボーっとしているシロだけど
ちゃんと意思表示をしているんだ。



そして、今のシロもやっぱりかわいい。

傍にいて、守ってやらないと・・と思える。

散歩も、途中で休憩しながらゆっくりゆっくりと歩く。

それでも、大好きなわんちゃんに会うと尻尾は上がり
嬉しそうにする。(私達に対してより嬉しそうに)(笑)


昨夜の散歩はサルと、シロの子犬の頃の話をしながら歩いた。


鏡を見て吠えていたこと
庭を掘って鼻も口も砂だらけになっていたこと。
かまってほしくて、洗濯物の靴下を持って走り回っていたこと。
掃除機をかけると、それに向かって怒ったり噛もうとしたりしていたこと。
サルのひざで寝ていたこと。
サルのパーカーの紐でじゃれていたこと。

ムートンみたいだったフワフワのシロ。
目は真っ黒でキラキラしていた。

そんなシロの子犬の頃の思い出話をしながら3人で歩く。

「懐かしいね」とか言いながらゆっくり歩く。

あの頃も、今も、やっぱりシロはかわいい。


そして、以前ならすぐに涙が出ていたのに
昨夜は何故か、暖かい気持ちで話せた。

それはきっと、今もシロが病気なりに元気で
そして、悲しい毎日じゃないからかもしれない。

末期癌=悲しい
わけでもないんだ。

シロが教えてくれたこと。


とら

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2度目の大量出血

ここ最近の暑さは、いまだ冬毛のシロにとっては本当に辛いと思う。

首の周りもモコモコで、まるでマフラー状態・・・

おまけに鼻が詰まっているから口呼吸しかできず
常に「ハッハッハ・・・」と苦しそう。

クーラーを入れたり、扇風機を回したりと工夫はしているんだけど
外に出たときの気温差も考えなきゃいけない。


先日、クーラーはかけてなかったんだけど
晴天の日、いつものようにオシッコのために庭に出した。

ビスケットで庭に誘う。
→条件反射でオシッコをする。

というパターンでとても助かっているんだけど

その日は何故かなかなかオシッコをしない。

何度もくしゃみをし、苦しそうにしている。

すると突然、鼻から以前のような大量出血が・・・・・。



ポタポタポタポタ・・・・
綺麗な赤い血が地面に落ちる。


その日はサルが休みだった。(よかった!)


前回こうなったとき、先生に電話したら

「血圧が上がったせいで、おそらく腫瘍から出血したのだと思う」
とのことだった。


きっと、炎天下で急に血圧が上がったんだ・・・

庭は暑いし、ひとまずローカに呼ぶ。
ボタボタと血を出しながらローカでくしゃみ・・・。
拭いても拭いても血の池が出来る。

畳みも襖も、家具も・・血・・・血・・・


私はこの状態を見るのは2度目だったけど
サルはさすがにびっくりしていた。

とにかく安静にさせるしかない。
なんとか座らせようとするが
シロ自身パニクっているのか、ボーっと立ったままひたすら流れ出る血をなめている。

あまりの血の多さに仕方なく庭へ・・・
水を飲むシロ
水が一瞬で赤く染まる。

前回は15分くらいで止まったこの出血が
今回は止まらない。

こんなに血を出して大丈夫なはずない。
どうしよう・・・
どうしよう・・・

血を拭きながらシロを見る。
まだポタポタポタポタ・・・止まっていない。

サルがシロにゆっくり話しかける。
「オスワリ・・・フセ・・」

日陰の縁側でシロはようやく落ち着いた。
やっぱりサルの言う事はよく聞く・・・

それでも出血は続く。


強制的に出血を止めるには病院に連れて行き、麻酔をし
鼻に詰め物をするしかない。
もちろん、詰めるだけで、出血の原因そのものには処置のしようがない。


いつだって、治療には「シロのストレス」という代償がある。
シロにとって、処置=殺される くらいの恐怖のはずだ。


サルと気持ちは一緒だった。

これでダメだったら仕方ない。

後はシロの力を信じよう・・・・。


30分くらいは続いただろうか・・・
ようやくシロの鼻血が止まった。

口の周りも手も血で赤黒くなっていた。
呼吸が少し落ち着いてきた。

良かった・・・止まった・・・!!!


その日はさすがにぐったりとしていた。
それでもご飯は食べたが(さすがシロ)
夜の散歩は「行かない」とプイっとした。

シロ自身、本能で安静にしなきゃいけないことがわかっているんだろう。
こんなとき、動物は自分の身体をよく知っているんだなと思う。


次の日の朝も少しだるそうにしていたが
夜からは散歩も行き、以前の状態に戻った・・・!


またしても奇跡・・・!!



放射線治療をしていないから
「治るはず!」という期待がない分
どんな症状になっても それを受け入れられている気がする。

結局は私達人間にできることは

安心させてあげて
おいしいものを食べさせて
喜ばせて
愛情をあたえて
一緒にいてあげる

それくらいしかないのかもしれない。

シロが病気の症状に負けないように
心も身体も強くいられるように
いつでも傍にいてくれるって安心できるように。

それもたしかに大変ではあるんだけど・・・


サルと二人、シロが嫌がることはしないと決めた。
残りの時間をシロが喜ぶことに使うって決めた。


シロのこの奇跡は
それをシロが喜んでいる証って思ってもいい?

余命宣告から9ヶ月が過ぎ、それでも食欲がある。
ゆっくりだけど散歩にだって行く。



今度あの大量出血があったら
もう無理かもしれない。

だけど、シロは今日も生きている。
今のシロで精一杯・・・・。

少しずつ、少しずつ悪化しているのがわかる。
だけど、シロは精一杯生きているのだ。
おそらくはシロがしたいようにしているのだと思う。

とら

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強いシロ

最近のシロは不思議なくらい安定している。

ご飯やおやつは相変わらず大好きでモリモリと食べる。

毎日の散歩も欠かさない。
ゆっくりペースのくせに、もっと行こう!と引っ張ることも。

まったく眠れない日もあるが
うまく眠れる日もあるみたいで
眠った後は鼻血の池ができる。(だから眠れたかどうかわかる)


鼻血はどんどんドロっとしてきて
ラズベリージャムみたいに綺麗な色をしている。

こんなに血を出しているのに
シロからどんどん死の気配が消えている気がする。


私が馴れてきたということもあるんだろうけど・・・・。

実際に、私達も少しのことであたふたしなくなった。
その、飼い主の安定がシロを安定させているのかもしれない。


どちらにしても
シロと一緒に蛍を見ながら散歩ができるなんて、まったく思ってもいなかった!


薬とサプリだけ・・・という対症療法だけで、こんなに安定して元気でいてくれるなんて。

シロが病院に行ったのは、最初の検査の一度だけ。
その次の日は本当に不安そうで、
今よりもしんどそうだった。


その後は私が先生に電話でシロの状態を伝え
それに対して薬を処方してもらうという形だ。


だからシロはあの日以来怖い思いはしていない。


きっと、幸せだと・・・見ていて感じる。

だから、きっとこんなにも長く私達と一緒にこの世にいてくれるんだと思う。


今までのシロとは、動きも反応も違うけれど
今のシロは今のシロで

ちょっとボ~っとしたところも
ゆっくり歩くところも
たまにコケるところも
顔を上げたまま寝ている姿も

全部愛おしい。

そして賢明に生きている姿は
私に勇気をくれる。

これがシロの生命の力なんだと思った。

シロ、強いぞ!
シロ、凄いよ!
シロ、大好きだよ・・・

とら

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順応?!

ちょっと更新ができなかった。

・・・というのも、シロのことで気持ちがマイナスに向いているためか
何故か金魚飼育にはまってしまい・・・

なかなかうまくいかずに手間ばかりかかっている( ̄Д ̄;;

うまくいかないから、更にはまってしまうのではないかと思えてくる。


金魚のことは、また改めて書きたいと思うが

肝心のシロは、金魚と違い、安定している。


安定している。という書き方は変かもしれない。

時々ドロ~っとした血は出すわ
むせるは
目はだんだん見えにくくなるわ・・・
オシッコは近くなるわ


と症状は良いとはいえない。


だけど、そんな状態にシロは馴染んでいるようにも見える。


初めて鼻血が出てから10ヶ月近くも経っているのだから
今のシロにとって、鼻血が出るのは当たり前なのかもしれない。


鼻が詰まって眠れない日も多いけれど
うまく眠れるときもあるようで
ほんの数分や数秒で眠っているようなときもある。


すべての症状にきちんとシロ自身が対処している。

今のシロにとっては
ジャンプして走り回っていたことや
スヤスヤと眠れていたことや
ドライブしたことや
硬い骨にかぶりついていたこと・・・

そんな今までのことは 忘れているのかもしれない。


今の状態が僕のすべて。


ということをシロはちゃんと理解している。
そんな中で工夫をして

毎日やっぱりシロらしく
生きているのだ。


最近は、このまま後半年は生きてくれるんじゃないかって思えてくる。


改めて、シロは・・犬という動物は・・・すごい!!


とら

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不安定な症状

最近、シロは症状が安定しない。

元気でキラキラとしている日があったと思えば
鼻血をいっぱい出してダラ~っとしてる日もある。

今日、もうダメかもしれない・・・
て思った夜には、尻尾を上げて散歩に行く。

まさに明日がわからない・・・

終わりが近いような気もするし
まだまだこのままな気もする。

こればっかりは誰にもわからない。

後悔はしたくないけど
このままが一年続く可能性も考えなくちゃいけないって思った。
(まさかないとは思うけど)


ここ最近のシロの出血はなかなかひどい。
ドロっとした粘液状の血がくしゃみと共に飛び散る。

おかげで私はあちこちにティッシュを持って拭いて・・・の繰り返し・・・。

こんなに出血して、よく散歩に行ったり、おやつをねだったりできるなぁ・・って
本当にビックリする。
そんな状況に慣れてきてる私自身にもビックリする。



散歩は時々、と~ってもスローになる。
それでも、行きたがるんだから、行きたがる限りは行ってあげたい。

この後、どうなっていくんだろうか。

私はどうすればいいんだろうか。


生活のすべてがシロのためだけにあるわけじゃない。


私はどうすれば・・・?


シロはどうしたいんだろう?

どうしたいなんて・・・ないかな。
ないんだろうな。


今シロが飲んでいる薬は
かなり強いものらしい。

血止めが2種類と
痰を切る薬と
ステロイド

それでも血は止まらない。

ほんとなら貧血になるだろうけど
おそらくサプリのおかげか
それはなさそうだ。

これがシロにとって良いことなのか
飼い主のエゴなのか
わからないけど
精一杯やってきた。

それはきっとシロにも伝わってるはず・・・・

とら

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シロ、復活?!

この間、もうダメだと思っていたシロが・・・

なんと、また復活した!

足に力が入らなかった原因は、眠れないからと先生に頼んで処方してもらった
睡眠薬のせいだったようだ。

睡眠薬を飲んでも、うまく眠れなかったシロ。
眠くても眠くても、呼吸がうまくできずに眠気に耐えていたんだろう。

その効き目がおそらくは身体にあらわれて
足に力が入らなかったのだと思う。


睡眠薬を飲んだことも知らないシロには
きっと恐怖だったに違いない。

「どうして足に力が入らないの?」

って怖かっただろう。 
ごめんね、シロ。
眠らせてあげたかったんだけど・・・


あれから睡眠薬は飲ませていない。
すると足にもしっかり力が入り、夜の散歩もご機嫌に行けるようになった。



朝から昼は比較的調子が悪く、
サルが帰ってきてからは スイッチが切り替わるのか
元気なシロになる。

おそらく原因は、シロとのコミュニケーションである「食べ物」だろうと思う。

サルと私とシロで一緒にお茶をする。
そのときに出るおやつが楽しみなのだ。

昼間はショボショボしているシロの目も
その時はキラキラとして見開き
嬉しそうな顔になる。

そして、最近は手作りご飯にしているから
それもまた嬉しくて仕方がないようだ。

その後3人での散歩。

シロにとっては至福の夜の時間なのだろう。


散歩で歩いているシロの後姿は
病気の前と何にも変わらず

連れて歩いている犬が末期癌だなんて
私も信じられなくなるほどだ。


だけど、夜中は眠れない日も多く
鼻血も止まらない。


そしてオシッコもあまり我慢できなくなったのか
今まで絶対にしなかった室内への粗相があった。


こうなるとなかなか家を空けられない。
私もだんだん家に缶詰状態になってきた。


買い物で外に出ても、「大丈夫だろうか?」と気になってしまう。

あんまり気にしても仕方がないってわかっているけれど
やっぱり私にはキツイ状態なんだなって改めて感じる。


末期癌の愛犬の世話は
精神的にも大変なことが多い。



愛犬の苦しみをとることは
同時に愛犬との別れを意味する。

飼い主にもいろいろな制限がかかるし
そのストレスも少しずつたまってくる。

そしてそのストレスや制限がなくなることは
同時に愛犬との別れを意味する。


もちろん、薬だってどんどん増えていくから
金銭的にも圧迫してくる。

その圧迫がなくなることは
同時に愛犬との別れを意味する。


サルはこう言った。

「きっと、シロは自分がいなくなっても辛くないように

楽になったって思えるように

わざわざ面倒をかけてくれてるんじゃないか」

って。


そうなのかもしれない。

こうやってお別れの準備をしてくれているのかもしれない。


復活したからといって
治ったわけじゃない。
症状はひどくなっているのだから・・・


時々、喉の奥が詰まったようになって
苦しそうにする。

その度に
お別れの時が来たかもしれないと思う。

いつもは何事もなかったかのように
その後は嬉しそうにおやつを食べる。

だけど、いつか、本当にお別れは来る。

おやつを食べなくなるときが来る。

それが今日なのか
一ヵ月後なのかはわからないけれど・・・・・


そんな緊迫した毎日は
なかなかキツイ。

だけどシロはやっぱりかわいい。
愛おしい。

この葛藤もきっとシロからのプレゼントなのだろう。


とら

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シロの寝息

もっと笑えるブログにしたかったのだけれど
どうしてもシロの話を書いてしまう。

ここに書くことによって
自分自身、気持ちを消化しているのかもしれない。

昨日の夕方、相変わらず うまく息をできずにいるシロがウトウトとしていた。

すると突然
「キャン」と言って立ち上がり、バタっと座り込んだ。
どうやら後ろ足がいうことをきかないみたいだった。

びっくりして駆け寄る私に
「大丈夫だよ」とばかりに手をなめてくれるシロ。

私が慰められている場合じゃないのに。



ついに癌が脳に入り込んだのか
表情もうつろで とにかく呼吸が速い。

足がおぼつかないのに シロは落ち着かないようで
歩こうとしてはフラフラとする。


慌てて帰ってきたサル(主人)に
少し耳を後ろにするシロ。

まだわかるんだ・・って嬉しかった。


シロにあげようと思っていたアイスが残っていたことを思い出して
3人でローカに座って食べた。

こんな状態でも食欲はやっぱりあるらしく(笑)
必死でアイスをなめる。

こんなシロを見るからまだまだ希望を持ってしまうんだ。

泣きながら食べるアイスはちょっとしょっぱくて
でも、こんな風に3人で食べれることが嬉しくて
この瞬間を大切にしたいと思った。


苦しそうなシロを見て
楽にしてあげたいと思う気持ちはもちろんあるけれど

いざその場になると
シロがいなくなる恐怖がこみ上げてきた。

いかないで・・・って思った。


いつも義務のように行く散歩も昨夜は行かなかった。
散歩の紐をかけようとすると
嫌そうに 逃げた。


ひとつひとつ
今まで喜んでやっていたことができなくなってくる。

紐をぐいぐい引っ張る遊びも
庭での追いかけっこも
車でのドライブも
匂いをかぐことも
骨ガムを埋めることも

そして散歩も???

涙がとまらなかった。



でも、最後に残った 「食べること」 がある限り
シロを喜ばせることはできる。

それが今のシロとのコミニュケーションだ。


そして夜。
眠るのが怖かったけれど
不思議と静かな夜で
あまりに静かで不安になって目が覚めたら

シロはスースーと眠っていた・・・・!!

神様ありがとう・・・!
シロが眠っている。

起こさないように
足音をたてないように
朝の用意をする。

シロの寝息が
こんなにも嬉しいなんて

当たり前のことが
こんなにも有難いなんて

シロが病気にならなかったら
きっと感謝できなかったこと。

シロが教えてくれた。
ありがとう、シロ。


今日も生きていてくれてありがとう。


とら

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ついに悪化

シロが余命宣告を受けてから ついに8ヶ月が経った。
余命を4倍近くも超えてシロは生きている。
楽しいことだけをして・・・。


そんなシロも先週から体調を崩した。

ついに鼻が完全に詰まってしまったようだ。
口でうまく息ができないのか、ここ数日は眠れていない。

眠くて眠くて我慢できずに寝ようとすると 息が止まる。
苦しくて 「プハ~プハ~ッ」と大きく荒い息をする。

その姿があまりに痛々しく苦しかった。

眠りたい。
眠りたいのに苦しくて眠れない。

それはどんなに残酷なことだろう。

食う
寝る
遊ぶ

というシロの大好きだったこと

「寝る」ことができない。

自然に体力が弱ってきて、散歩も元気がなくなった。
出血も増えて 
食べ物が喉にひっかかるようになってきた。

食べること
寝ること
遊ぶこと は

すべてがバランスよくあるのだと思った。

何かがうまくできないと
一気に身体は弱る。
これはシロに限ったことではない。


シロの元気オーラが消えた。
シロらしさが消えた。

今は呼吸をすることに必死だ。
体が酸素を求めているのだ。


私は何もしてあげられないのか。

夜中に苦しそうなシロに声をかける。

でも、何もしてあげられない。

「眠らせてあげたい。
苦しいのなら、永遠にでもいい・・・」

そう思った。

あっというまに涙が溢れてきた。
もう覚悟はしているはずなのに・・・

すると、シロは
「泣かないで」というように
お腹を見せる。

眠れないくせに
しんどいくせに
本当に優しいシロ。

私はシロに何ができる?
苦しみをとってあげることができるかな?


先生に頼んで睡眠薬を処方してもらった。
強制的に眠らせてあげるものだけれど
呼吸がうまくいかなかったら
そのまま永遠に眠ってしまう可能性がある。

まだ使えずにいるけれど
もう生きていることが苦しいのなら
安らかに眠らせてあげたい・・・・

鼻腔内腫瘍の最期は飼い主には相当辛いらしい。
それは放射線治療をしてもしなくても同じこと と先生は言っていた。

きっと最期は近い。

怖いけれど
正直今のシロを見ていると 私まで参ってしまいそうになる。


大好きだから楽にしてあげたいけれど
大好きだからやっぱり一緒にいたい・・・
だから 苦しい。


弱い飼い主でごめんね。

とら


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フードを変えたら・・・

シロは元気復活した!

ここ最近、特に朝ごはんのとき
ゆっくりゆっくり食べて(あんまり欲しくないんだけど・・・みたいに)
お昼くらいまでフードが残っていることが多々あった。

今あげているフードは良質な素材で作られていて
比較的安心なフードらしい。

シロが7歳になるまでは、ホームセンターなどで売っている
安いフードをあげていたんだけど
(今思えばこれが癌の原因かも?)


それはかなり粗悪なもの・・らしく
驚いて良い物を必死で探し 切りかえた。

ドライフードだけど、やっぱり素材が良いのはおいしいらしく
ガツガツと食べていたんだけれど

ここ最近は匂いがわからないせいか
鼻や喉が詰まって食べにくいせいか

何だかつまらなそうに食べていた。

「今更良質もなにもあったもんじゃないかな?」
そう考えて、ソフトタイプの小粒のものに変えてみた。


小袋から出して、今までのフードに混ぜてみると
おいしそうに 嬉しそうに ペロリと食べた。
小袋から出してもらうのがたまらなく楽しみらしい。

ゲンキンなものだ(笑)

でも、それからのシロは何かが変化した。
もちろん、フードのせいだけじゃないのだろうけど・・・

散歩も力強く 走ったりもする
庭で遊んだりする
苦しそうな様子もだいぶマシになりちゃんと眠れている

そして何よりシロから出てくるオーラが違う。

楽しい
嬉しい
おいしい

それらは生きる力になる。

今のシロは癌と共存しているみたいだ。

癌はそこにある。
少しずつシロを蝕んでいる。
だけど、シロはその中でも楽しみや幸せを感じている。

このままだと夏どころか、またもみじも見れるんじゃないかな・・・?
などと甘い期待も沸いてくる。


もちろん、癌だからって良いフードのほうがいいに決まってる。
だけど、シロはどっちみち薬をいろいろ飲んでいるし
先生からも副作用が出るまで生きられないと言われている。

だったらシロが幸せなのがいい。
ちょっとしたことでシロがこんなにも元気さをみせてくれるなら。

今は、私達とシロの「今」という時間が大切なのだ。
これからもシロを喜ばせてあげたい。

とら

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甘えん坊のシロ

ついに6月になった。

シロが余命宣告をうけた去年、
「年が越せるだろうか?」と思った。

それがもう6月になった。
シロの生命力は本当にすごい!!

それも、ただ「生きてきた」のではなく
生き生きと生きてきたのだ。
そして今も。


匂いもわからないけれど
毎日散歩には行く。

匂いを嗅ぐことはなくなったけれど
まだまだグイグイと歩く。
強いシロはまだまだ健在だ。

「もっと行こう!」とグイグイ歩く。
ちょっと高くなった草にオシッコをかける。


鼻が詰まって苦しそうだけど
ブーブーいいながら甘えてくる。

それがまた愛おしい。

私の後をついてまわる。
きっと不安なのかもしれない。
寂しいのかもしれない。


それがまた愛おしい。


不思議なことに
シロは今年 毛変えをしない。
もう暑いというのにまだ冬毛だ。

モコモコのシロ。
とても暑そうだけれど
愛おしい。

もしかしたら、毛変えをする余裕がないのかもしれない。
それとも、必要がないのかもしれない。
それとも、私がモコモコのシロが好きだからかもしれない。


とにかくシロは悪化しながらも
相変わらず可愛くて愛おしくて強い。


いつまで一緒にいられるかわからないけど

もう、きっと近いのだろうけど

シロは今日まで元気に生きた。
まだジャンプだって出来る。(お菓子をもらうときは)(笑)


まだ鳥だって追いかける。
きっとシロは家を守ることが、私を守ることが仕事なのだろう。

病気になっても健気だな。
犬って本当に・・・・!!!
だから愛おしい。

絶対にシロと過ごしたこの12年半を忘れない。
そしてこの最期のときの濃い時間を絶対に忘れない。

とら

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プロフィール

HN:
とらちゃん&サル
性別:
非公開
自己紹介:
とらちゃん♀&サル♂です。
旅にバイク 人生を楽しく生きることをやめずにいるバカ夫婦。

出会いや別れ 失敗や成功
嬉しいことや 悲しいこと
 
いろんなことに日々向き合って
結局は「楽しく」生きていきたいな。

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