あれから大量出血はおきていない。
毎日、ご飯も食べて、おやつも食べて、散歩も行く。
毎朝、当たり前のように起きてくるシロを
いつの間にか自然に感じている。
最近変わったところといえば
表情がほとんどなくなったこと。
前のように、キラキラと嬉しそうな表情が見られなくなった。
いつも、ボーっとしている。
だけど、私の傍に寄ってくる。
足元で安心してる。
やっぱり一緒にいたいみたいだ。
私が2階にいくと、階段を登って2階に来ようとする。
シロはもともと2階がお気に入りだった。
病気になる前は、私達が下にいるのに
ひとりで2階にトコトコと上がって行くくらいだった。
だけど、最近2階は暑いし
シロの後ろ足が随分踏ん張りがきかなくなっているから
あまり2階にも上がらない。
だけど私が2階にいると
やっぱり来ようとするのだ。
だから、できるだけ1階でシロと一緒にいられるように
パソコンも、テレビも、生活のいろいろを一階でできるように
部屋を模様替えしている。
シロが寂しくないように。
シロが安心して休めるように。
もちろん、シロのためではあるけど
そうするほうが、私も楽なのだ。
シロが落ち着いていられること=私が落ち着いていられること。だから。
症状の悪化もそれほどしていない。(と感じる)
相変わらずドロっとした鼻血は出ているが
うまくティッシュを使ってドロっとした血を取ってやると
部屋に撒き散らされないこともわかった。
私も随分手馴れたなと感じる瞬間だ。
どんなときにドロっとした鼻血が出るのか
どんな音でドロっとした血を出すのか
どんな音は寝ている音なのか
どんな音はオシッコをしたい足音なのか
表情がないシロだけど
いろんな音である程度わかる。
表情がなくボーっとしているシロだけど
ちゃんと意思表示をしているんだ。
そして、今のシロもやっぱりかわいい。
傍にいて、守ってやらないと・・と思える。
散歩も、途中で休憩しながらゆっくりゆっくりと歩く。
それでも、大好きなわんちゃんに会うと尻尾は上がり
嬉しそうにする。(私達に対してより嬉しそうに)(笑)
昨夜の散歩はサルと、シロの子犬の頃の話をしながら歩いた。
鏡を見て吠えていたこと
庭を掘って鼻も口も砂だらけになっていたこと。
かまってほしくて、洗濯物の靴下を持って走り回っていたこと。
掃除機をかけると、それに向かって怒ったり噛もうとしたりしていたこと。
サルのひざで寝ていたこと。
サルのパーカーの紐でじゃれていたこと。
ムートンみたいだったフワフワのシロ。
目は真っ黒でキラキラしていた。
そんなシロの子犬の頃の思い出話をしながら3人で歩く。
「懐かしいね」とか言いながらゆっくり歩く。
あの頃も、今も、やっぱりシロはかわいい。
そして、以前ならすぐに涙が出ていたのに
昨夜は何故か、暖かい気持ちで話せた。
それはきっと、今もシロが病気なりに元気で
そして、悲しい毎日じゃないからかもしれない。
末期癌=悲しい
わけでもないんだ。
シロが教えてくれたこと。
とら
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