【
前回からのつづき】
収入が激減したからといって何の保障もない。
自分で始めたことなのだから もっと頑張るしかない。
出費に怯えながらも 他にやれることを頑張るしかなかった。
まだまだ初期投資も経費も必要だった。
予定も入っているし 人とも約束していた。
私たちは 悩みながら 不安を抱えながら とりあえず用事をこなした。
そんな時 ある集まりで 以前知り合った人と再会し
不思議なことを言われた。
内容はかなり忘れてしまったけれど
一冊の本を貸してくれて
私達夫婦の手を取り
「大丈夫です」というのだ。
その人は 少し 不思議な人で
スピリチュアルな方面で仕事をしていた。
サルに「もっと自分を信じてください」
「そのままでいいので、思ったようにやって下さい」と
私に「ご主人と一緒にいれば大丈夫ですよ」と
そういうような内容だったと思う。
そして、その人は
「私は お二人にそれを伝えるためにここに来たのかもしれない」
とこれまた不思議なことを言ったのだ。
・・・まぁ 少々お酒も入っていた場だったので
その時は 私もサルも ちょっと面白い話だったね という感じで受け止めていた。
でもまぁ どん底だっただけに 嬉しかったんだよね。
怪しくても 不思議でも
誰かに そんな風に言ってもらえるだけで
その集まりに行って良かったんだなって思えた。
だってね、その集まりは 金欠の私たちが ギリギリまで
「行くかどうか?」で悩んで 無理して行った場所だったから。
人生には不思議なことがいっぱいある。
出会いは 必然なんだろうか。
きっとそうなんじゃないかな。
どん底だからこそ そういうことも信じてみたくなった。
【つづく】
とら
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