【
前回のつづき】
何だかしっくりこない私たちを乗せて 容赦なく飛行機は台湾に向かう。
よくわからないまま台湾に着き、バスに乗ってホテルに向かった。
台湾はギラギラとネオンが多い都会で 人も多かった。
何だか街全体が急いでいるような印象を受けた。
のんびりしたくて沖縄に来たその時の私たちには合わないような気がした。
早くも帰りたくなったけれど、せっかくなので楽しもうと思った。
料理はもちろん中華料理で 日本で食べるものよりもどれも香辛料がキツかった。
びっくりしたのは、コンビニなどで売っているペットボトルのお茶が甘かったことだ。
なぜかお茶に砂糖が入っている!
これはちょっと苦手だった。
私たちはホテルに到着した。
有難いことにサルと二人部屋だった。
3食付いているし、VIP待遇だった。
一緒に来ているメンバーは10人ほど。
その中には初めて会うメンバーもいて 自己紹介などをしつつ親睦を深める。
メンバーには お姉系の人もいて なんだか滑稽だった。
お姉系の人は私よりずっと女らしく しぐさに見とれるほどだった。
沖縄の人はとてもフレンドリーで 初めて会ってもすぐに仲良くなれた。
「いちゃりば ちょ~でぃ」という沖縄の言葉は
「一度出会えば皆兄弟」という意味だ。
今思い返しても そうだったなと思える。
ここにいてもいい。そう思わせてくれた。
会場で練習をしたり、ミーティングをしたり
何故だか台湾の新聞社で会見をしたりと
相変わらず ついていけない状況が続く。。。
まるで長い夢を見ているような 非日常的な時間だった。
何故、私とサルが 沖縄と台湾の国際交流の場にいるんだろう・・・・
ここにいることが 不似合なような違和感を感じつつ
とにかく イベントをしっかりやろうと思った。
サルも随分エイサーがうまくなっていて
チームの中心的な役割をしていた。
イベントに向けてみんなの心がひとつになり 無事にイベントも終了した。
そして明日帰るというとき
沖縄に台風がやってきた。
もしかしたら 飛行機が飛ばない・・・・??
シロを残してきているから 一日も早く帰りたかった。
でも、延泊の費用も出してくれるというから それも悪くないなと思った。
翌日、台風は沖縄に停滞し、飛行機は飛ばなかった。
【つづく】
とら
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