とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。
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【前回の続き】
何がどうしてそうなったのか・・
突然「沖縄移住」の話が出た。
二人とも沖縄にはちょっとした旅行で一度行っただけ。
もちろん知人もいない。
どうして沖縄だったのか・・・
それは単純な理由で
『パスポートのいらない 言葉の通じる 南の島』
だったから(笑)
頭がおかしくなっていたのか(笑)
日常をぶっこわしたかったのかもしれない。
もちろん身内に反対もされた。
「何を甘いこといってるの?」
「いつまで夢みたいなこといってるの?」
そんな風に言われた。
「そんなに甘くない」というのはたくさんの人に言われたけれど
そういうことを言ってくれる人は
実際は「その経験者」じゃなかった。
たしかに甘くないのかもしれない。
だけど、もしかして甘いかもしれない。
それに、実際その時の生活も甘くなかった。
何を「甘い」っていうんだろう・・・
バカ夫婦はバカだったから
その辺のことがわからなかったのかもしれない(笑)
ほとんど知らない土地に住む。
それって面白そうじゃあないか。
まずは、下見!ってことで
一度二人で沖縄に行くことになった。
気候、風土、生活、食べ物・・・
沖縄のいろんなことをまったく知らなかった。
当時「ちゅらさん」が流行っていたみたいだけど
私達は見ていなかったから
よく言う「沖縄病」ではなかった。
行くって決めて下見をする。
やっぱり私達らしい。
でも。
今なら思う。
「もっと情報は必要だ。」
たしかにあまり頭でっかちになるほど情報を集めすぎて
動けなくなることもあるけど
何事も備えはあったほうがいい。
それに気付いたのも
バカな行動のおかげなのだけど・・・・。
結局一度の下見で おおいに気に入った私達。
七色の綺麗な海
暖かい冬
目が痛くなるほどの太陽
透けるような青い空
入道雲
ため息の出る夕焼け
沖縄そば
タコライス
ソーキ
ゴーヤーチャンプルー
・・・ん?食べ物(笑)
日本でありながら日本でないような
そんな光景に夢は膨らむ・・・・!!
『絶対に沖縄に住みたい!』
そう強く思った。
【続く】
とら
随分前の話だけど
毎日が何だかつまらなくて
希望もなくて
「生きてても仕方ないなぁ・・」なんて
いつのまにか呟いていた。
そんな言葉が出る自分に驚いて 怖くなった。
だって。その環境を私とサルは望んでいたんだから。
そのために手放したものもある。
失ったものもある。
我慢したものだってある。
いろんな思いでやっと手に入れた「今」
そんな「今」のはずなのに
どうしてなのかな。
ため息しか出ない。
繰り返しの毎日。
終わりのない日々。
何かを忘れているような焦りが心の奥でざわざわする。
もう、壊してしまいたい。
そう思っても いろんなしがらみがあって
動けない。
もうこのまま動けない。
そう思っていた。
だけど、そうじゃなかった。
その気になれば動けた。
当時、退職まで安心な仕事に就いていたサル。
福利厚生もしっかりしていた。
私は専業主婦。
理想的かもしれなかった。
理想だった。最初は 確かに。
でも、安心と引き換えに代償として払ったのは
希望の無い毎日。
たしかに安心かもしれなかった。
だけど快適じゃなかった。
自由じゃなかった。
じわじわと真綿で首を絞められるような感じで
時代のせいもあるけれど
年々条件が厳しくなっていく。
それでも「有難い」と思わなきゃいけない。
毎日、地獄から這い上がるように起きていた。
そして、毎日繰り返していた。
何か罪を犯して その罰を受けるように。
今思えば、たしかに罪だったのかもしれない。
「自分を生きる」ということをしていなかったんだから・・・。
でも、ここに来るために犠牲にしたことを考えると
ごまかして生きるしか仕方ないように思えた。
あの頃の私達は 暗い道で彷徨ってるみたいだったと思う。
そこから抜け出せたのは
ひどい住まいのおかげだった。
それは、いうなれば愛犬シロのおかげだった。
【続く】
とら
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