【
前回の続き】
今まで引っ越しをたくさんしたけど
当時の住まいは最低だったな。
でも、その最低な住まいが
最低な日常から出るきっかけをくれた。
・・・ということは結局「最高の住まい」だったのかもしれない。
人生
『終わりよければすべて良し』
こういうところ 気に入ってる。
途中はいいんだ。
ちょっとくらい情けなくても。
失敗しても
かっこわるくても。
で、そのひどい住まいはというと・・・
いつ建てられたかわからないくらい古く
天井は低く 暗い。
トイレは狭く サルが入ったら扉が閉まらない(笑)
隣りとは壁がくっついていて 声が丸聞こえ。
そんなところに 結構しっかりした家賃を払って住んでいたわけは
「愛犬シロ」だった。
素敵なマイホームを泣く泣く手放し
シロとともにやってきた 新しい場所。
そこは随分地代が高く
庭があって 犬が飼えるところなんて
なかなか なかった。(当時は)
だから サルの勤務先から遠くても
家の前をダンプが通っても
日が当たらなくても
すきま風ピュ~ピュ~でも
シロと一緒に住める家が
そのひどい住まいだった。
でも。
なんだかそんなところに住むことも
最初はちょっとワクワクしたっけ。
新しい土地
新しい生活
面白い事だってある。
そしてそんな住まいとも
すぐに「さよなら」できる・・・って
そう思っていた。
人生 そう甘くはない(笑)
引っ越しというのも
案外お金がかかるもので
もちろんお金だけじゃなく
手間も時間も・・・
だから ついつい 日常を続けていた。
不満を抱えながら
不安も抱えながら
シロもきっとあの頃の暮らしは
好きじゃなかっただろう。
せっかくの庭も 日当たりが悪く
大家さんはペットのことなんて
絶対に考えてないってこと よ~くわかった。
古く 汚く 立地が悪いから
「ペット可」にしておけばいいって思ったんだろう。
まぁとにかく
そんなひどい住まいだったせいで
毎日の生活が なんだか 貧困臭が漂っていて(笑)
なんのために ここに来たんだろう・・・って
そんな風に思うようになっていた。
【続く】
とら
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