【
前回のつづき】
沖縄という島にも少し慣れてきたころ
ちょっとした出会いがあった。
初めての「島の知り合い」というやつだ。
沖縄では 苗字よりも 名前で呼ぶことが多いらしく
自己紹介の後 下の名前で呼ばれることになったバカ夫婦。
何だか照れ臭かったけど 嬉しかった。
私たちも 初めての知り合いを下の名前で呼んだ。
うん。とっても親近感がわく!
こういう沖縄のリズムが私はとても気に入った。
聞けばその知り合いは 沖縄でいろいろなイベントをやっているということだった。
その中のひとつに「エイサー」というのがあって
まぁ わかりやすくいえば 日本の盆踊りのような感じで(もっとかっこいいけど)
夏の風物詩というか、お祭りなどで地域で踊るものだ。
どんなのかな?と思う方は こちらに詳しく載っているよ→
エイサーのHP
そして、今夜近くでエイサー祭りがあるから一緒に行ってみないかと言うので
好奇心バリバリのバカ夫婦は早速行くことにした。
エイサーってどんなだろう?
ドキドキしながらついていくと
何だか日本離れした 怪しげなストリートに着いた。
横文字の看板に ネオン
背の高い外国人がいっぱい歩いていて
何だか こわい・・・・
とにかくはぐれないようについていく
すると 人ごみの向こうから 太鼓の音が聞こえる
黒と赤の衣装の沖縄男子が かっこよく踊りながら 声を出す。
「イヤーササー!!」
「スリーサーサー!!」
おおっ・・なんてかっこいいんだろう♪
私たちの目はエイサーに釘付けになった。
女の子たちは着物を着て 手踊りという踊りを踊っている。
その手のしなやかなこと・・・・
これがエイサーというやつか~。
うん。これもとっても気に入った!!
そして最後は見物客も一緒になって踊る。
その陽気なこと♪
陽が長い沖縄も 少しずつ 夜になっていく。
夢中で見ているうちに 完全に夜になっていた。
更に 怪しい雰囲気は増していて
知り合いがいなかったら 絶対ここにはいれないだろうなと思った。
でも ちょっと怖いその雰囲気も 何だか楽しくて
ここでこうしていられることが とても幸せだと思った。
新しくできた知り合いがまた知り合いを誘って
いつのまにか数人で盛り上がっていた。
オリオンビールで乾杯し
出会いを祝した。
何だか夢の中にいるような気がした。
そのうち、祭りも終わり 「飲みにいこう」ということになった。
そして向かったのは・・・・
怪しげなネオンのあるお店だった。
そこは完全に観光客は入れない雰囲気で
狭い階段があって
階段の前には 米軍の人たちがたむろしていた。
「ええ?ここに入るのぉ?」
戸惑いながらも めったにない機会だからと入ることにした。
米軍の人たちは酔っぱらっていて大声でなにか歌ったりしていた。
まるで映画の中に入ったようだった。
おそるおそる 階段を上る 私たち。
できるだけ 平然を装って 怖くないぞと自分に言い聞かせた。
一歩 一歩 階段を上る。
すべてが新鮮で ドキドキして ワクワクしていた。
扉を開けると また新しい世界が待っていた。
長くなったので また今度・・・(^_^;)
【つづく】
とら
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