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バカ夫婦。

とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。

   
カテゴリー「とら&サルの夫婦歴」の記事一覧

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成長体質になる(笑)

前回のつづき】

沖縄での生活は
苦しいことも空しいこともあった。


でも、不思議と今は
楽しいことしか思い出せない。


あぁ。楽しかったな。


ってそれしか残ってないくらい。


もちろん、少しずつ深く思い出すと
今も心の奥がギュ~ってなるような辛いことも思い出すんだけど。


夫婦二人での沖縄生活は

自分の弱さや
自分の無力さや
自分の傲慢さや
自分の情けなさなんかを


認めさせてくれた。


人への感謝の気持ちを 痛感させてくれた。


自由への道があるって 教えてくれた。


どんな学校に行くよりも
どんな本を読むよりも
どんなセミナーに参加するよりも


きっと二人にとって勉強になった。



きっと成長できたんだと思う。


いい大人になってからでも成長ってできるんだな。


それを教えてくれた。



沖縄へは
別に「成長しよう」なんて思って行ったわけじゃあないのに(笑)


変化すると
人は成長するんだ。


成長すると
どんどん自分が「まだまだなんだな」って気付かされる。


まだまだの自分が

もっと成長するために


本土に戻る決心をした。


それはとても辛い決断だったけど


あの時の二人にとっては

もうそれしかないって思えた。



結果
やっぱりあの時帰って良かったと思う。


一度「成長体質」になると

どこでだって成長できる。


どんなことでだって学べる。


そういう感じになる。


そうなった二人が帰ってきて
再び見た故郷は


ちょっと違って見えた。


【つづく】


とら


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ずっと同じじゃないから

前回のつづき】

沖縄に行ってからの話は「人生の冒険」でも結構書いたんだけど


今になってつくづく思う。



あの時、沖縄に行って良かった。



人生って
ついついずっと同じで
そのまま ちょっとずつ進んでいくだけの感じで

それほど何も変わらなくて

当たり前に来年も同じようにしているような


そんな風に思ってしまいがちだった。


だけどきっと違う。


変わらないものなんてないし


変わっていくのが当然なんだ。



自分で変えようが変えまいが


きっと変わっていく。


どんどん変化していく。


生きるって
そうやって変化することなのかもしれない。


だって。


いつかは死ぬんだから。


それはそれは大きな変化だよね。



沖縄に行って
生活すべてをガラっと変えて


自分で何かを変えた気でいた。


もちろんそういうところもあったけれど


自分が変えようが
変えまいが


変化は起こる。



その変化をひとつずつ楽しんで進んでいくことが


人生の楽しみなんだなって


沖縄に行ってみてよくわかった。



当時はよくわかってなかったけど


今になって思う。


おかげで今は
変化するものとして毎日を生きている。


それがこんなに幸せで楽しいなんて
あの時の私にはわからなかった。


変化は苦しいものじゃない。
怖いことでもない。


楽しいことなんだって今はわかる。


地球だって変化する。
ずっと同じじゃない。


だから私たちも変化する。
ずっと同じじゃない。


今はそれが楽しいと思える。


もちろん 一緒に変化できるパートナーがいるからだけど。


二人でいられることに感謝。


とら


【つづく】

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嵐の先にあるものが見たくて

前回のつづき】

マイホームを売って得た新しい仕事と生活。


それをまた捨てようってんだからやっぱり勇気がいった。


だけど当時はまだ若さがあったんだろう。


沖縄で生活するぞ!!
そう決めて二人でいろんな準備をした。


家具などもできるだけ処分をして引っ越しの荷物を減らした。


沖縄への引っ越し代はなかなか高額で
古い家具は処分をして向こうで買い替えようということになった。


引っ越しというより
未知なる世界に旅に出るという感じだった。



だって。


沖縄のことほとんど知らなかったし
知り合いもいない。


行ったのも旅行で一度だけに等しい。


何もかも行き当たりばったり。



それがいいと思っていたわけじゃなかったけど


どこかで
「なんとかなる」って思っていた。


サルがいるから「きっとなんとかなる!」そう信じていた。



実際今思い返しても無茶だったけれど


やっぱり「なんとか」なった(笑)



だけど、今度同じことをするなら
もっとちゃんと準備をし、計画をしていくと思う。



若いというのは
いくらでも失敗できる特権なんだなと今にして思う。



あの頃の行き当たりばったりは
もう二度とできない。



行き当たりばったりができるときに
思う存分やれて良かったんだな。



・・・ってまだまだやっちゃうだろうけど(笑)



でもね。


私は決して決断力があるほうではなくて
勇気もあるわけじゃない。


すぐに悩むし
心配性だし
とりこし苦労なほうだし
臆病で緊張しぃだし
心が広いというわけでもない


一人だときっと何も動けてない。


サルがいるから
サルが何でも即決断するから
決断したくせに細かいことは適当だから(笑)


私がしなきゃいけなくなっちゃって
気付いたら巻き込まれて
一緒になってアタフタして


一緒になって困って
一緒になって笑って
一緒になって冒険していく


気付いたら私も夢中になっていて
怖いけど進んでいて
どんどんステージが変わっていく・・・


そんな感じで(笑)


すごいわけでも
勇気があるわけでも
努力してるわけでも
ないんだよね。


いつもいつも
サルに巻き込まれてるだけ(笑)


だけど、自分ひとりじゃ
決して味わえなかったことが


この
サルの嵐のような風に巻き込まれることで味わえてる。


それが私にとっての幸せなんだな~と今は思う。


今も新しい風が吹く。
これからもきっと嵐は来る。


だけど、その先に見えるものがきっと楽しみで
私はその嵐に乗って一緒に進んでいくんだろうな。


きっとアタフタしながら。



とら



【つづく】


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見えないストレス

前回のつづき】

最悪の生活のときは
その最悪に気付かない。


どこかで気付いているのかもしれないけど
それを認めたくなくて
今が幸せだと思いたくて
自分をだます。


そんな生活だったかもしれない。


そんなお互いを労わるように
とにかく夫婦でよく話をした。


バカな話ばっかりだったと思う。


バス釣りの話
パチスロの話

ほとんどがそうだったかな(笑)


大きな魚を釣ったときのことを二人で話していると
また釣りに行きたくなる。


無心で魚と向き合ってると
何もかも忘れてただ、大きな魚を釣りたい!とだけ思う。


パチスロでたくさんボーナスを引いたときの話をしていると
またパチスロに行きたくなる(笑)


台に向かって打ち始めると
いろんなモヤモヤがス~っと消えていく気さえした。



そんな堕落した生活でも
その時はそれで幸せを感じていた。



寝る時間も忘れるくらいよく二人で話をした。


それが唯一の本当の意味のリラックスした時間だったのかもしれない。



でも、何かをきっかけにして


悩むサルがいて


それを何とかしたくて


もがく。



サルは冒険や変化をしているときが一番生き生きしている人だから


定年までジ~~~っとしてるだけの
変化も向上もない、もちろん冒険とは程遠い
その時の仕事が苦痛だったんだと思う。


だけど、仕事とはそういうもの。


そういう常識があるのもわかってる。



サルが大人になりきれてないのかもしれない。


私だって大人になりきれてないのかもしれない。



だけど、それを無理に大人にはめようとすると
何かが壊れていくような気がした。



でも、生きていくうえで仕事は大切だし
そのために我慢や努力が必要なことも理解はしていた。


そんな葛藤の毎日で


見えないストレスはどんどん増えていく。



そして、ある時、古い家の湯沸かし器とともに
私たちも爆発した。→その記事はコチラ


その時は最悪の気分だった。


自分の人生を認めるのも嫌になるくらいだった。


だけど、目をそらさずに自分達の気持ちを見てよかった。



とら



【つづく】


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二度と戻りたくない過去

前回のつづき】

新しい環境は心の傷を紛らわせてくれた。


だけど


生活は空回りしているような感じで
いつもどこかイライラしていた。


そんなときにハマるものっていったら
やっぱりギャンブル(笑) (あれ?違う?)


夫婦でパチスロにはまったのはその時期だった。


以前の記事はコチラ



心の穴を埋めるには手っ取り早かったのかもしれない。


簡単に得られる快感。


どこかでダメだなって思いながらも


溺れていく感覚・・・・。



でも、そんな毎日が


今までの自分の生活と違う毎日が


幸せだと感じていた。


麻薬のような感じだったのかもしれない。



心の隙間を埋めようとする。


つかの間の快楽や
負けた時の悔しさが
よけいに夢中にさせる。


何のために生きているのか
わからない毎日だったと今は思う。



その時のサルの仕事は時間が不規則で
よけいに生活が堕落していった。



以前より給料は上がったのに
お金は貯まらないし


不健康になっていく


内向的になっていく


堕落していく



だけど


自覚はそれほどなかった。


すべては今思えばということで
その時はそれで普通だと感じていた。



それが
ささいなことをきっかけに大変化していくんだけど→それがコチラの記事



もしその「ささいなこと」を我慢していたら


あのまま堕落し続けていたら



どうなっていたんだろうと思うと怖くなる。



人生は些細なことで堕落していくし



堕落している感覚もないまま落ちていく



だけどまた


些細なことで 大きく変化もしていく



堕落があったから変化があったともいえるし



変化をするから堕落もあるともいえるのかもしれない。



とにかく


サルと私の夫婦の歴史にとって



あの時ほど空しく
不健康で
無気力で
不安定で
空回りで
不機嫌で

苦しい生活はなかった。



経済的な苦しさはその後も何度もあったけど
悲しいこともその後も何度もあったけど



あれほど空しく情けない日々はあの時だけだった。


二度とあの生活に戻りたくない。


そう思える過去を持っているのも悪くない(笑)



今も時々あの頃のことを二人で話すことがある。


二人とも


あの時を教訓にして


今を大切にしているのかもしれない。



何を大事にしていきたいのか


それがないとどんな風になるのか



それを体験したから。






二度と戻りたくない過去のおかげで


前に進むときに選択が変わる。



そして今に感謝ができるんだ。



とら




【つづく】



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将来の種~流産の後の二人

前回のつづき】

マイホームを買った後に
流産と子宮外妊娠・・・。

順調?に感じていた結婚生活が一気に狂いだした気がした。


だから引っ越しをしたのかもしれない。


今のこの場所から逃げ出したかったのかもしれない。


いろんな意味内向的になった。


友達に会うのが大好きだったのに
何だか苦痛に感じることが多くなった。


自分に自信が持てず
すぐに落ち込んでいた。


当然サルにも心配をかけて


それが嫌でよけいにイライラした。


自分のことが嫌いになりそうだった。


女性は子供を持って一人前


そういう世間の風当たりが苦痛だった。


もちろん幸せなことも多いんだけど


まだまだ若い私には
周りがどうしても基準になった。


周りの目が気になって仕方がなかった。


そんな自分が嫌で
苦しんで
もがいていたんだと思う。


そんな時だったから
引っ越しは環境を変える良い機会だった。



マイホームから古くて狭い家への引っ越しは
正直悲しかったけど


「またここからスタートしよう。」


そう思わせてくれた。


新しい環境では
私が子供を失ったことを知る人はいないし


知り合いもいない。


生まれ変われた気がした。


だからどんどん新しいことをしたいと思った。


子どもがいたらできなかったことをしよう!


そう思った。


そうやって 子供を失った穴を埋めていたんだと思う。



当たり前に子どもを持てている
周りの人たちに勝ちたかったのかもしれない。


というより
子どもを失った自分を正当化したかったんだろうな。


そんなの、何の役にも立たないのにね。


でも、そうやって生きるしかその時の私にはできなかった。



サルも
新しい環境や職場に慣れることに必死で


とにかくがむしゃらに生きていた当時の二人。


あの時は苦しかったけれど


その苦しみの中で
必死に楽しいことを探して
二人で生きていたこと



それがいつの間にか夫婦のスタイルになっていたんだと思う。


知り合いがいない場所での生活は
お互いしかいない。


ある意味孤独な二人だったから
お互いを支えあうようになったのかもしれない。


だから、あれもやっぱり良かったのかなって今は思う。


その時の種が
どんな花を咲かせ実を付けるのかなんて
わからない。


だから面白いんだけど


その時の私たちは
ただただがむしゃらで


必死で生きていたと思う。


その時が将来の花の種だなんて知らずに。




【つづく】



とら

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マイホームと人生。

前回のつづき】


流産をする前の話だけど

夢のマイホームを買ったことがあった。


その時は誰もが結婚をすると家を買い、子どもを産む。
そう思ってた。


私もサルもそう思っていた。


ローンのこともあるから早めに買っておくのもいいかなと思った。


何と言っても家賃を払っているのがもったいないと思ったし
ペットは飼えないし(ペット不可だった)
壁や床には気を使うし


何より憧れがあった。


大して考えもせず適当に見に行き
いい気分になって
あっという間に契約をしてしまった。


当時新築の建売だった。


後先考えずただ憧れだけで行動すると
後が大変だということを当時はまだ知らず


大きな買い物をしたという不安と
これからマイホームでもっと素敵な家庭を・・という期待が入り混じっていた。



日の当たるリビングに
新品のキッチン
クローゼットのある寝室と
吹き抜けの玄関
庭にはフェンスもあり木なんか植えたりした。


当然犬も飼った。
それがシロだ。


周りから見たら幸せそうに見えたかもしれない。
実際幸せだったと思う。


だけど、少しずつ気がついていく。


新鮮な我が家も半年経てば見慣れた自分の家になり
「もっとここがこうだといいな」と思うようになる。


新しい住宅設備がどんどん発売されてCMで見ると
我が家の設備はもう古いんだなと気付かされる。


いつもいつも、新しいものは素敵で
いつもいつもそれに憧れるように世の中はできてるんだ。


新築の家も一瞬で中古物件になり
あちこち古くなると全部自分で直さなきゃいけないことに気づく。


だから 修繕用に貯金しなきゃと思う。


保険もかける。
地震や台風が以前とは違ったものに感じる。


近所との付き合いも今までの賃貸とは同じとはいかない。
ずっと付き合っていかなきゃいけないんだから。


浄化槽や自治会費


住宅ローン以外にも思ったよりお金がかかる。


これじゃ、賃貸の方が安かったなと思っても
戻るのは簡単じゃない。



・・・とまぁ悪いところばかりに感じるけれど


もちろんそんなことはなかった。


家賃とは違い、ローンを払っていることは
少しずつでも自分のものになっている気がしたし


何より一人前に感じた。



だから、一度は経験するのもいい。



だけど、マイホームはただの夢じゃないってことは
しっかり勉強したら良かったと今は思う。


今でも私が住んでいる地域では
当たり前のようにマイホームを買う。


それは素敵なことだけど



私とサルのように一か所に落ち着かない体質は(後で知ったけど)


夢だけで、買わないほうがいいんだと思った。
(もちろん物件によるけど)


案の定、数年で引っ越すことになり
しばらくはローンと家賃の二重支出で大変な思いをした。


当然買値も取り戻せず
かなり痛い結末になった。


家は持っていけない・・・
当たり前のことだけど痛感した。


人生は変化の連続で
その時は一生そこにいると思っていても
変わることがあるんだ。


だからってあるかどうかもわからない変化をいつも意識するわけにはいかない。


ということで(笑)


人生には無駄や失敗がつきものだってことなのかな。


実際マイホームを衝動買いしたおかげでわかったことも多かった。



家自体は気に入っていたし
できればずっと住みたいと思っていた。

ずっと住める人にとったらきっとマイホームは素晴らしい。



だけど、私たちの場合、家のために人生を変えることはできなかった。



人生のために家があるんだから・・・


とカッコいいことを思って引っ越したんだけど(笑)



その後引っ越した家は
古くて狭い
日の当たらないひどいところで

今まで住んだ家で一番ひどい住まいだった。


まぁそれがまた次の人生の扉を開いてくれたんだけど


さすがに手放したマイホームが恋しかったなぁ・・・・。


でも・・・・


あの時、家を選んでいたら
絶対に今はない。


だから、人生を選んで本当に良かった。


そして、いつか人生を共にできる住まいに出会いたいと思う。


【つづく】


とら


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小さな願い 小さな幸せ

前回のつづき】

子宮外妊娠の手術で入院。

私にとって人生初めての入院だった。

それは今まで病気をせず健康だったんだと言えるんだけど
その時はただ空しかった。


夜中になるとどこかの部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。

そう。ここは婦人科だから。


産まれる命があり
消える命がある。


そこが病院と言えるのだけど。


そんな声を聞きながら
やっぱり涙が止まらなかった。





だけど入院と言うのは大変暇なもので
ひたすら固いベッドに寝ていると
いろんなことを考える。


人間というのは最後には強い生き物で
いろんなことを考えているうちに
自分は幸せだなと思えるようになった。


確かに赤ちゃんは失ったし
お腹も切ったけれど


「あるもの」もいっぱいあった。


サルがいてくれる。
遠くに仕事で行っているけれど
週末には大急ぎで帰ってきてくれる。


お腹を切った私を冗談を言って笑わせ
私がお腹を押さえながら「も~!」と怒りながら笑う。


ただ、それだけなのに
幸せを感じた。



シロがこの世に存在してくれている。
私がいなくて寂しいだろうに
ちゃんと家を守ってくれて私を待ってくれてる。


あぁ、シロに会いたい。
シロを思いっきり撫でてあげたい!


実家の家族がいてくれる。
サルがいない平日に支えてくれる。


悲しい思いをさせただろうな。
私も悲しいけれど
あれほど孫を楽しみにしていただろうに・・・。


喜ばせられなくてごめんね。





寝ているだけの暇な脳はそういうことに気づかせてくれた。


何もかも絶望しかかっていた心に
いろんな暖かいものが流れていくようだった。



早く元気になってサルと一緒にご飯を食べたい!
向かい合って
ラーメンなんかをすすりながら
「おいしいなぁ~」って笑いたい。


願いはそれだけだった。


私の願いは案外小さなもんだな。


気付いたら少し笑えた。


笑った自分に少しびっくりして
今の自分をちょっと好きになれた。



でも、実際あの入院がサルとの距離を縮めてくれた気がする。




人生って奪っていくばかりじゃないのかもな・・


そう思った。




【つづく】


とら

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子宮外妊娠で緊急手術

前回のつづき】

流産の処置の手術が終わってもやっぱりまだ妊娠反応は陽性だった。


「妊娠反応が陽性」ということは本来はとっても嬉しいことだけど
この時は違った。


子宮の中には何もないのに陽性反応がある・・・


それは子宮以外に着床している証拠だった。


子宮外妊娠・・・


そんなことが自分の身に起こるなんてまだ信じられなかった。


数日後に子宮外妊娠の手術をすることになり帰宅した。


手術をすることはとても怖かったけれど
それで楽になれるなら早く終わってほしいと思った。




週末にサルが仕事から帰宅していた。


サルがいてくれることが嬉しくて
あんまり手術のことは考えたくなかった。


だけど、急にひどい腹痛に襲われた。
出血も多く、ちょっと変だなと思った。


夜遅くだったけどサルが病院に連れて行ってくれて
そのまま緊急手術をすることになった。


心の準備が全然できていなかったので
ただオロオロして看護士さんの言うことを聞いているだけだった。


サルはどんな気持ちだったんだろう。


すっごく心配かけたんだろうけど
その時は自分のことで必死で
サルのことまで気が回らなかった。


言われるままにいろいろ検査をしたり
準備をしたり

どんどん進んでいく・・・。


気の弱い私には そんな風に急なほうが良かったのかもしれない。



あっという間に麻酔をかけられ
頭がボ~っとしたと思うと
ひどい寒さと口の中の気持ち悪さで目が覚めた。



ひどく眠くて
どうなったのか聞きたくて


サルが心配そうに覗き込んで何かを言ってくれているのを
必死で聞きながら

安心して眠ってばかりだった。


「大丈夫だから!」と必死に言ってくれるサル。


うんうんと頷いてはひたすら眠っていた。




何時間経ったのかもわからない。


たまたま週末だったからサルが傍にいてくれていた。


仕事は大丈夫なんだろうか?と心配だったけど


実家の家族も来てくれていたからきっと大丈夫だと思った。




「大丈夫。心配すんな」サルはそればかり言っていた。

何よりサルの存在が安心だった。





そのうち麻酔が切れてきて
びっくりするほどお腹が痛くなった。



どんな風になったんだろう・・・・・。



見るのが怖かった。



子どもを得たわけじゃないのに
病気でもないのに
お腹を切ったんだ。




その日の夜、みんなが帰ってから



布団の中で声をひそめながら



泣いた。




【つづく】



とら



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流産の後に今度は・・・

前回のつづき】

流産の後の二度目の命。


次こそは大切にしようと思った。


だけどまだ、検査で陽性になっただけで
エコーでは何も確認できなかった。


「多分この辺りでしょう、次回は確認できると思いますよ」
先生が嬉しそうに言った。


今度はちゃんと心臓が確認できるまでは
サル以外には言わないでおこう。

そう思った。


周りをぬか喜びさせるのはもう嫌だったから。


友達は「妊娠おめでとう」のプレゼントを考えてくれていたし
親は大喜びでお祝いをくれた。


そんなみんなをがっかりさせるのはもう嫌だったから。


それに、何だか惨めだったから。




今度こそ、しっかりと育ってくれますように・・・・!!!



ドキドキしながら2度目の検査に行った。



今度は妊婦として待合室に座っていた。



どうか姿が見れますように・・・!!




だけど、その願いは空しく
また胎児の姿は確認できなかった。


先生は「おかしいな・・・」と言いながらも
もう1週間ほど様子を見ましょうと言った。


私は何だか嫌な予感がした。


何だかおかしい・・・そう思った。


1週間も待っていて本当にいいの??



私は母親に打ち明け、今の状態を話した。


母には心配かけるけれど、他に頼れる人はいなかった。



その時サルは仕事の関係でしばらく遠くに住んでいた時だったから。



でも、サルに心配かけずにいれて良かったと思った。
そばにいてくれたら嬉しいけれど
きっと甘えてしまっていたと思うから。






そして、他の病院でもう一度見てもらった。



妊娠反応はあるのに胎児は見えない・・・



不安で不安で仕方がなかった。





「子宮外妊娠の可能性があります」

その病院で告げられた。



ショックよりも「やっぱり!」という気持ちが強かった。



ここでは手術は無理なので・・と大きな病院を紹介された。



もうそこからはあんまり覚えていない。



だけど今度は泣かなかった。



そのまま紹介された病院に行った。




そこでこう言われた。


「おそらく卵管あたりで止まって着床してしまっていると思われます。
このまま放っておくと卵管が破裂してしまい、大変危険です。」


もう何でもいいから楽にして欲しかった。


もうこんなのはごめんだと思った。


普通が良かったのに
普通に子どもが欲しかったのに


普通ってなんて難しいことなんだろう・・・・



手術の前にもう一度流産の処置をすることになった。


子宮を空っぽにして、それでも妊娠反応があれば
子宮以外の場所に着床していることになる・・・という説明を受けた。


またアレをやるのか・・・・。


二度とやりたくなかったあの惨めな手術・・・



私は「前に他の病院で麻酔がきかなかった」と伝えて

覚悟を決めた。


嫌だからと逃げられないんだもんね。



もう、やりきるしかない・・・・。


サルが近くにいなくて心細かったけど


2度目ということもあって前回よりも怖くはなかった。



だけど、流産の処置というのは
なんて空しい手術なんだろう・・・・。


できることなら
もう二度とやりたくない。


早く普段の日常に戻って
サルと二人楽しく過ごしたいな・・・・


その時の私の願いはそれだけだった。


【つづく】



とら


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プロフィール

HN:
とらちゃん&サル
性別:
非公開
自己紹介:
とらちゃん♀&サル♂です。
旅にバイク 人生を楽しく生きることをやめずにいるバカ夫婦。

出会いや別れ 失敗や成功
嬉しいことや 悲しいこと
 
いろんなことに日々向き合って
結局は「楽しく」生きていきたいな。

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