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バカ夫婦。

とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。

   

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13歳。そして・・・

シロは先日13歳になった。
鼻腔内腫瘍と診断されてから2度目の誕生日。

まさか、13歳を迎えられるとは思っていなかった一年前・・・
強いシロは、この日まで生きた。


シロが生きていてくれることに感謝しつつ
こんなになるまで生かしてきてしまったことを シロに謝りたいと思った。


目に膿がたまるスピードが早まり
呼びかけにもなかなか反応しなくなった。

眉間から目の周りが腫れ、額の骨を腫瘍が押し上げている。
骨が溶け、腫瘍に押されて頭蓋骨が少しずつずれたのだと思う。

それはどんなに痛いだろうか。


シロは痛み止めも飲んでいない。

きっと我慢しているのだろうけど
おそらくは四六時中痛いに違いない。
それも、相当の痛みのはずだ。

膿が 口や鼻、目を覆う
シロの口臭は膿の臭いがする。

それはどんなに不快だろうか。


もしも、自分なら
どんな辛い毎日だろう。


四六時中出血がある。
血止めを飲んでも効かない。


それはどんなにしんどく、身体が重いだろう。


それらはどんなにシロを苦しめているだろう。



今までシロが幸せなように シロが喜ぶように 世話をしてきたつもりだ。

苦しそうにはしていたが、それでもトコトコ歩き
「撫でて」と寄ってくる。

出血も多く、くしゃみをして苦しそうだけど
それでもご飯は食べる。

ブーブーと鼻を鳴らして
かわいい寝顔で寝る。


だから、つい
そんな姿でも生きるシロを
どこかで自然に感じていた。



もちろん、夏ぐらいまでは散歩にも行き
シロにとって楽しい時間があったと思う。

でも、9月の終わりくらいからはきっと苦しい毎日だったのだと思う。



先日の朝、シロが寒そうに震えていた。
シロは夏と冬の毛が逆転してしまっているから
今はどんどん夏毛になっている。

毛布をいっぱい敷いても
丸くなると苦しくて眠れないシロは
お腹や背中が寒いのだろう。

以前に比べて随分痩せたシロは更に寒そうに見えた。
だから、服を着せようとした。
去年の冬、同じように夏毛で冬を過ごすシロに買ってあげたものだ。


ほとんど見えないシロは 声をかけながら触れてもビックリする。

そっと前足の片方を服にいれた。
慎重に 後もう一本・・・を通そうとしたら・・・


「ギャン!!!」と鳴きながら
私の手を噛んだ。

かなり小さな傷だったから、多分手加減してくれたと思うんだけど

シロを13年育ててきて
そんなふうに噛まれたのは初めてだった。


もともと野生の血を濃くひいているシロは
飼い主以外には危険な犬だった。


私のことがわからなくなったのだろうか・・・・??
ポロポロと涙がこぼれた。


目もほとんど見えなくて怖かったんだろう。
身体のあちこちが痛いのかもしれない。
脳がおかしくなって、わからなくなっていたのかもしれない・・・・
おそらく、その全部なのだろう。


改めて シロの姿を見てみると
生きていることが不思議なくらいだった。

いつのまにか、少しでもシロらしいところを無理やり探していたのかもしれない。

そしてまだシロらしいからと
生きていてほしい気持ちで シロを苦しめていたのかもしれない。



ごめんね・・・シロ。
こんなになるまで・・・・

弱くて情けない私は いっぱい泣いて
その夜、サルともう一度話し合った。


少しずつの変化だったから きっと私達も麻痺してしまい
シロの苦しむ姿に慣れてきてしまっていたのかもしれなかった。


心臓が動き、息をしていれば それでいいとは思っていなかった私たちなのに
シロを失いたくないあまりに 今日まで来てしまった。

たしかに、命が尽きるまで看取ってあげることも良いのだろう。


だけど、顔の外側に腫瘍が広がり
直接生命に影響が出にくいシロは
心臓が動く限り 苦痛から逃れられない。

そして、もともと体力のあるシロだからよけいにそれは長く続く・・・・・



今、ジワジワと毎日激痛が増えているのだと思う。

もともと痛みに強かったシロだから
きっとそれを見せまいとしているのだろう・・・

そんなシロのことをようやく両目で見ることができた。
噛まれたことで 目が覚めた。


あれほど忠実なシロがそうなるということは 相当の苦しみだ。

「もしかしたら、助けてってことなのかもな」
サルが言った。

「撫でて」と寄ってきていたのも
「助けて」だったのかもしれない。



この一ヵ月 毎日葛藤だった。
いや、病気がわかってから葛藤の連続だったけど
その中でも特にこの一ヶ月は 私も相当苦しかった。


シロにたいして、何の後悔もないよう接してきたつもりだったけど
散歩に行けなくなったときに
楽にしてあげていれば・・とも思う。


だけど、この一ヵ月があって
ようやくここまで考えることができた。


だから、この先を後悔しないようにしなきゃいけない。




サルと私は決断をした。


とら

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増えてくる問題

ここ最近はまたまた問題が増えた。

ますます目が見えなくなってきたシロ。
それに伴って理解力も衰えてきている。

夜は玄関で寝ているシロだけど
玄関から庭までは部屋を横断して 今のシロにとっては結構距離がある。


夜中にオシッコに行きたくなったときは本当に大変だ。

おまけにくしゃみも一緒に出たときは
くしゃみをし 血を撒き散らしながら部屋を横断する。
(これがまたよくある)

まっすぐ歩けないから物に当たる・・・
とまぁ本当に一苦労だ。


それを誘導していると
眠気も覚めてしまい
ここ最近は夜中は寒いから身体も冷える。

夜中に起こされて 血を拭き取っているときは気持ちもブルーになってくる。


それに、見えにくい目で必死で庭に行こうとしている
シロの姿を見ているのも辛い。

こんなになっても、今までのことを守ろうとしているシロ。


だから庭の横のローカで寝かせたいんだけれど
それにはいろいろと場所変えが必要だ。

お水やご飯の場所も変わることがどうやら理解できないらしい。

ためしに移動してみると
以前のご飯の場所に何度も来ては不思議そうな顔をしている。


シロからすると
消えてなくなったような気がするのだろう。


昔は寝床が移動しようが
ご飯の場所が移動しようが
家自体引っ越ししようが
すぐに理解できたシロだったけど

今は本当に些細な変化も理解できない。


目もまともに見えない
匂いもわからない
理解力も衰えてきている
痛みや苦痛もある


無理もない・・・

少しずつ、繰り返し繰り返し覚えてもらおう。
きっとシロならできるだろう。



それ以外にも
寒くなると ドアや襖を閉めたいんだけど

シロの居場所の関係で
なかなか部屋を閉め切ることができない。

だから 寒い・・・・・
寒いのが苦手な私達にとっては結構問題だ。

まさかここまで生きると思っていなかったから
冬のことなど考えたこともなかった。

そりゃそうだ。
夏のことですら考えてなかったのだから・・・

 


更に最近は私が買い物に出かけている間に
部屋にオシッコをするようになった。


くしゃみをするとお腹が刺激されて
ウンチが出ることもある。


今の私は一日に何度
拭き掃除をしているだろう・・・

しかも、なかなか臭いが取れなくて
これまた切実な問題なのだ。



シロの看護は
想像していたよりもゆっくりのペースで
ジワジワと私達も苦しめる。


長期になればなるほど
飼い主のストレスも多くなる。


綺麗な話だけではいかないのだと改めて思う。


そろそろ考えなきゃいけない。
シロも苦しみは増しているはずだ。

発作もいつ来るかわからない。


そうなる前に
そうなる前に・・・・



でも、時々甘えてくるシロを見ると

何とかしてまだ一緒にいられないか?
と考えてしまう。


愛犬が治らない病気になるということは
こんな苦痛があるのか。


いっそのこと
「もう楽になりたい」と
シロの口から聞けるとどんなに楽だろう。


動物は自分から死を望まない。

命がある限り 苦しくても生きようとする。

そんなすべてを飼い主は受け止めて 理解して
何かしらの決断をしなければならない。


それに
「楽にしてあげる」ことだけが決断じゃない。

「もうちょっとそのまま」というのも決断なのだ。
それによってシロは苦痛が続く。
それによって暖かいシロに触れることができる。


言ってみれば
毎日が決断なのだ・・・


この苦しさは こうなってみないとわからなかった。


自分の甘さに気付く。

これもシロからのプレゼント・・・?


とら

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発見から1年

そろそろ検査の日から1年経つ。

あの日はサルと泣いたっけ。
シロの余命が2、3ヶ月と聞いて・・・
悪夢のような宣告だった。


あれから精一杯シロと過ごしてきた。

今はほとんど寝ているシロだけど
発見から7ヶ月くらいまでは走ったり遊んだり出来ていた。

だからその頃まではシロを第一優先にして
大好きな車に乗せてあちこち一緒に歩いた。

嬉しそうだったな・・・


あのままずっと元気に走ってくれるかと思ったりもしたけど
やっぱり癌は甘くない。
確実にシロは弱った。


あの頃、精一杯シロを走らせてあげられて良かった。

美味しいものを喜んで食べられる間に
好きなものをいっぱい食べさせてあげられて良かった。

表情がいっぱいある間に
シロの写真をいっぱい撮っておけて良かった。

いっぱい話しかけたね。
シロは目を見て話を聴いてくれた。

言葉もいっぱい覚えていたね。


だからかもしれない。

今、ほとんど理解できないような状態でも
言葉に反応しておりこうにしてくれる。


今、シロは眠りから覚めたとき
唯一見えている目が膿で覆われていることが多い。

その目を丁寧に拭く。
この目がまだまだ見えますようにって願いをこめながら。

でも日に日に膿は増えている。
願いが叶わないことはわかってる。


発作はまだ一度も起きていない。
それが良いことなのか 苦しいことなのか
私にはわからない。


今のシロは撫でてもらうことが嬉しいらしい。

だったらそれを精一杯してあげよう。


きっとそのうち それもできなくなるんだから。


だけど 精一杯過ごせてきたことが
今の私を支えてくれている。

シロの病気がわかってから1年
後悔はひとつもない。

だから最期のときも
きっと後悔なく迎えられるんじゃないかな。
そんな気がする。



10月に入ってから
ついにステロイドは中止した。
そして他の薬も少しずつ減らし 今は何も飲んでいない。


ステロイドは副作用があるし
他の薬は癌を抑える作用が少し入っていると先生から聞いていた。

この状態で癌を抑えることは
シロを苦しい状態に長くおくことになるように思えて
飲ませないことを選んだ。


不思議なことに薬をやめてからのほうが
シロは体調が良さそうだ。

ここまでくると よけいなものがないほうがいいのかもしれない。
(これは私の勝手な意見だけど)

今はシロの体力だけで戦っている・・
ううん
戦っているというより やっぱり癌と共存しているんだ。


癌はもうシロから離れない。
シロの中で生まれたものだから
シロと一緒に生きている。

癌を含めたシロが 今のシロなんだ。


癌は好きになれないけど
くっついてるんだから仕方ない。
丸ごと面倒みてあげるしかない。


だから 癌に頼みたい。
シロの最期を少しでも痛み少なくしてあげてほしい・・・


お願い・・。



変なお願いだけど。


とら


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おとぼけシロ

最近のシロはまたまた甘えん坊だ。

サルが帰ってきたら サルに撫でてもらう時間。

夜、ゆっくりしているときは 私に撫でてもらう時間。

気が済むまでとことん撫でてもらうのが日課になってきている。



腫れている場所をぐぅ~っと押し付けてくる。

痛くないのかな?とそ~っと撫でる。

気持ち良さそうに ブゥブゥ~と鼻を鳴らす。

シロは幸せそうだ。
まるでブタみたいだけど(笑)


こんなシロを見ていると
まだまだ先は長いのかなと感じる。



だけど視力はどんどん落ちている。
目の前に落ちたおやつも見えないときが多々ある。

片目のシロには世界はどんな風に見えているのだろう。

相変わらずあちこちを
「開けて開けて」とカチャカチャする。

この前なんて冷蔵庫をカチャカチャしていて
大笑いしてしまった。


こんなおとぼけシロもかわいいんだけど

困ることといえば
サルとテレビを見ているとき

テレビ画面に男性のアップが映ると
「ウゥ~~」と唸って
「ワンワン!」と吠える。


テレビの真ん前まで行って
わざわざ男性のアップを待っている。

しばらく待って
男性のアップがないときは
諦めて寝ている。


何かの遊びなのか
それとも私達を守っているつもりなのか

何にしても
迷惑なことだ。

映画やドラマの途中でほぼ毎日中断がある。


だけど、そんなことも笑えるようになった。

一年も闘病生活を共にしていると
こんなに肝がすわってくるんだな。


でも、この先に待っていることは
やっぱり怖い。

時々、膿で完全に塞がってしまうシロの目。
あとどれくらい見えるんだろう・・・

見えなくなったら・・・・・・・・・

見えなくなったときに
考えるしかないんだ。


とら

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やっぱり続く葛藤

このブログにシロのことをどれだけ書いてきただろう。

余命2、3ヶ月を生き生き過ごしたシロのことを書けたらいいと思っていた。

まさか1年も経つなんて、まったく信じられない。


放射線治療で期待できる延命が1年くらいだった。
シロは放射線治療なしでここまで来た。

放射線治療が無駄かどうか私にはわからない。
きっと、それで良くなった愛犬もいるのだろう。


だけど、シロは治療のストレスなく今日まで生きた。
それがシロの真実・・・。
こんなことも起こるから命って不思議だ。


あれから、食欲は復活し、元気に過ごしているように見える。(末期のがん患者としては)


ただ、先日、起きたときにまた変化があった。


シロは一日のほとんどを寝て過ごすようになっている。

起きたら何か食べ、少ししたらもう寝てる。

相当体力を消耗するんだろう・・・



いつものようにぐっすりと眠っていて起きたとき

シロの様子が何か変だ・・・

首を左右に振って
呼びかけても反応がない。

どうやら目が見えていないようだ。

良いほうの目は 目やにはついているけれど 塞がってるわけじゃない。

「脳のほうで認識できてない」 そんな感じだった。

目がポッカリと開いている。
感情のない開いているだけの目・・・

手を近づけても反応がない。

少しの段差も怖がり、前に進もうとしない。

だけど、必死で動こうとしている。


「シロ!こっちだよ!」
聞こえていないのだろうか?

完全に脳に入った・・・そう思った。


サルと二人、呼びかけたり 撫でたりしなから
20分くらいは経っただろうか

「一応 目やにを拭いてみよう」
シロの目やにを拭いてあげた。


すると動きに変化があった。

私の顔を見つめるシロの目。
目が合う!

「シロ!」
呼びかけるとトコトコと寄ってくる。


良かった・・・戻った・・・!!

足取りもしっかりしている。
切れていたものが繋がったようなそんな感じだった。

何で戻ったのかわからない。
コットンを塗らして目を拭くことで刺激になったのかもしれない。



とりあえずは良かったけど
これから眠りから覚めるとこうなるかもしれない・・・
そう思った。

次の日、そしてまた次の日・・そして今日も
あれからはおかしくなっていない。


だけど良くなるはずのない病だ。

きっと今後こういうことも増えるだろう。

今度はもう戻ってこないかもしれない。

その時は本当にもうダメかもしれない。

おかしくなったシロは
まったくの闇にひとりぼっちでいるような感じで
不安そうだった。

怖いという感情があるのかないのか・・
鳴いたりすることはなかったが
見ていて本当にかわいそうだった。


シロのすべてが壊れる・・・
それはもう近いのだろう・・・



だけどね。
もう十分頑張ったよ、シロ。

だから
私達は
もうシロを楽にしてあげたいって思ってきている。


でも・・・・
「撫でて」とサルの足元に来たり
甘えて気持ち良さそうにブーブー鼻を鳴らしたり
おやつを欲しがったりするシロ。



今は随分変わっちゃったシロだけど
シロがいなくなるというのは
やっぱり寂しい。。。。


13年間
毎日当たり前のように傍にいるシロ。
その存在の大きさには本当に驚かされる。


大変なことも多いけど
いざ・・となるとシロがいなくなることを受け入れられない。

もう1年も奇跡をくれたのに
欲張りな私だ・・・・


やっぱり続く葛藤。
答えのない毎日。

そして時間が過ぎていく。

いろんな感情をのせて・・・


とら


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ボケてきた?

あれからのシロは調子がいい。
よく食べるし
しっかりと歩く。


だけど、心配なのは目だ。

いつも、ドアの前にいって
「開けて~」と手でカチャカチャとするんだけど


その場所が違う・・・(笑)

おまけに開けただけでは「開いた」とわからないのか
手で合図をしないと出ない。


合図を忘れると 開いたのにず~~っと待っている。


そんなシロのしぐさもかわいくて
ついつい笑ってしまう。

シロは真剣なんだけど
それがまたカワイイ。


ここ最近は「開けて」とおねだりしても
出なかったりすぐに入ってきたり。


何がしたいのか忘れてしまうんだろうか?


それに、普段は入らない部屋の戸や 
キャビネット・・・
とにかく戸があるところに「開けて」とすることがある。

キャビネットには入れないよ シロ(笑)


年齢も年齢だしなぁ。
来月でシロは13歳になる。

散歩にも行かなくなって 寝てばかりいるから
ボケてきたのかもしれない。
病気でなくたってボケそうだ。


でも。
ご飯の「待て」はちゃんと聞ける。
「お手」だって、あんまりさせてないけどそれでも出来る。


ボケてたってシロはいい子のままだ。

ちゃんと聞こえてるし、認識だってできる。


でも・・・・
目が見えなくなるとさすがにキツイ。
鼻だってまったく利かなくなってるんだから・・・

どうやって食べ物をあげるか
どうやってオシッコをさせるか

それとも・・もう・・・


実際今でもかなり手がかかる。
起き抜けにくしゃみをし 部屋は血だらけになる。

くしゃみをするとオシッコやウンチをしたくなるから
目が離せない。

とにかく血の量が随分増えているから
何だか部屋も生臭い。

拭いても拭いても追いつかない。
しかも取れない・・・



料理をしてても待ったなしで
その度に手を止めて 血を拭き手を洗う。

最近はさすがにゴム手袋を使うようにしてるけど
それでもなかなか間に合わない。


室内で飼っているからこその辛さだなって思う。

だからってケージに入れるとか
やっぱり考えられない。

だって シロはずっと一緒にいたから。

入ってはいけない部屋以外
家の中を好きなように歩いて

お気に入りの場所を自分で見つけて

自由に
そしてルールはちゃんと守る
そんなシロだったから。

鼻血はシロのせいじゃない。

だけど、大変なのも事実だ。


さぁ。
そろそろシロにご飯をあげよう。
となりでプレッシャーを感じる。


こんなシロは大好きだ。

ちょっと待っててね。
今からあげるから


とら

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10月突入

毎月「ついに・・」と書いている。

そしてついに10月になった。

10月といえば
シロが鼻腔内腫瘍とわかった月。

先生に
「2~3ヶ月の命でしょう」と言われた月。

それが・・・
一年も頑張ったシロ。


4ヶ月目からは「貰った命」と思っていた。
それがこんなに一緒に過ごしてこれた。


・・たくぅ・・・
私の時間を一年シロに捧げちゃったよ。


いつ、発作が起きるか・・・?と思うと
家を空けるのが怖くて
随分長い間経った。

こんなに長生きするなら
もうちょっと出かければよかった(笑)


なんて
そんなことを思えるのも
また食欲が戻り、スヤスヤと寝ている今のシロがいるから。


3日間の絶食の後
2段階前くらいに戻った気がする。

食べられなくなったと思ったものもパクパク食べる。

シロは元気になった。

もちろん、鼻血はたくさん出ているし
膿で目が埋まっているんだけど・・・

でも、足取りもしっかりしているし
痛みもマシなのか
ピクっとなる回数も減っている。

こんなことが起こるなんて・・・

命って何て強いんだろう。


ただ、両方の目が見えなくなったら
どうすればいいのか・・・

それを考えると途方にくれる。



まったく、癌というのは恐ろしい病気だ。

身体の中・・・細胞から壊れてくる。
いろんな粘膜や骨を食いつぶして

シロを内側から壊してくる。


人間でも増えている癌・・・
2人に1人は癌になるといわれているらしい。


きっと、シロは癌の恐ろしさを
私達に教えてくれてるのだと思う。

私も、サルも
健康でいられるように。


シロのメッセージ・・・
ちゃんと受取ったからね。



そして、たとえ癌に侵されていても
シロは元気で過ごせている。

不快な症状に負けず
どんどん出来なくなってくることにめげず

シロは癌と共存して一年が経った。


そんな偉業を成し遂げたとは知らずに
シロは気持ち良さそうに眠っている。

その無垢な表情はやっぱり私を癒してくれる。


すぐに部屋を血だらけにするけど
それでも寝顔に癒される。

私は相当なバカ飼い主なんだな。


ううん
飼い主というのはきっとそういうものだ。

だからみんな悩んで悩んで悩んで・・・
それでも一緒にいるんだ。


一緒にいてくれるってだけで
いっぱい愛を貰えてるんだな。


でね、シロ
病気があったから
シロと一生懸命接することができたんだよ。

本気でシロを喜ばそうとした。
本気でシロにおいしいものをと思った。
本気でシロの感触を味わった。
本気でシロとの時間を大切にできた。


当たり前のように健康だったら
きっと
もっと適当にご飯をあげて 散歩に行って
それだけで義務を果たした気になっていたと思うよ。

私達はバカ夫婦だから
きっとそうなっていたと思うよ。


シロの目が見えている間 私達の顔をいっぱい見てね。
いつまでも覚えていてね。


発作が先か
目が見えなくなるのが先か・・・

どちらにしても、そう遠くない気がする。

神様
どうかシロから光を奪わないでやって下さい。


とら


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シロ再び!

3日ほど何も食べなかったシロ。
食べないだけでなく、水も舐める程度だった。

それが・・・
昨日から普通に食べるようになった!
今まで以上に食欲があるようで
最近食べられなかった パンやビスケット ドライフードなどもガツガツと食べる!

まるで3日間の空腹を埋めるかのように。
水も、昔のようにジャブジャブと音を立てて飲む。
豪快なシロ。
懐かしいシロ。


でも、急に食べ過ぎると 身体に負担がかかるのでは?と
少しずつ与えるんだけど

「足りない」
という顔でお皿を睨みつける。

今は 『妖怪喰っちゃ寝』になって
熟睡しては食べ
食べたらまた眠っている。


もちろん、量は調節している。
一度の量は少し。
そして回数が多い。
これならきっと大丈夫・・・!


こんなに微笑ましいシロは久しぶりだ。

きっと幸せなんだろう。
目も違う!
足取りも違う!


この先に痙攣発作が待っているとしても
こうやって食べて眠るシロを見ると
嬉しくなってしまう。



食べられなくなったら
歩けなくなったら
幸せでなくなったら

お別れをしたほうがいいのか・・・
と思っていたつもりだったのに

時々お手をしたり
ジ~っと顔を見たり
シロらしさがふと見えるたび


やっぱりまだまだ生きて欲しいと思った。
弱い飼い主でごめんね。

シロを長く苦しめるだろうに
一緒にいたくてごめんね。


食べなくなったとき
このまま弱って死んでしまうほうが楽なのかとも思った。
発作がくるよりも そのほうが安らかなのではと・・・


でも、食べてくれて嬉しい!
素直に嬉しい!


シロはやっぱり自分で自分をわかっている。

3日間の絶食できっと体調を整えていたのだろう。

食べずに
じ~っとして
身体を回復させていたのだろう。

無理に食べさせなくても
シロは食べたいときは食べる。
食べないときは何か理由があるんだ。

シロはすごい。
私があれこれしなくても
こんなことができるなんて。

あの食欲の塊だったシロが
こんなことをするなんて。

改めてシロを尊敬した。
病気になってもカッコイイよ シロ!


顔も変形してハンサムではなくなったけど
それでもカッコイイ。


大きな黒いキラキラしてたシロの目は
左は腫瘍の腫れに押され ほとんどなくなってしまった。

小さくなった目に容赦なく膿が覆う。
拭いても拭いても溢れ出る。


残された右の目も膿が出始めている。
そのうち左目のようになったら
シロは見えなくなってしまう。


スッキリと鼻筋が通っていた鼻は
真ん中からぼっこりと腫れあがっている。

それでもやっぱりシロはかわいい。

顔の変形があるかもしれないって知った時は
めちゃくちゃに泣いた。

こんなにかわいいシロの顔が
変わってしまうなんて
怖くて
かわいそうで
あまりに辛くて

でも、やっぱり愛おしいわが子。
親バカでよかった。
今でもカワイイ。

シロの存在が愛おしい。

辛い病気だけど
苦しいことも多いけど

シロはきっと
寂しくない。

私とサルの気持ちはいつもシロにあるから。

今もスヤスヤと寝ている。
不細工になったから まるで白豚みたいだけど(笑)
この白豚を笑って見守る今日に感謝!

とら

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食べないシロ

シロがご飯を食べなくなった。

金曜日の夜からまったく食べない。

好きとか嫌いとか
そういうことじゃなく

食欲がないというか
食べると何かが不快なのかもしれない。

水は、一日一度だけ 少し飲む。

オシッコも自分でいく。

家の中は時々歩く。

だけど、さすがのシロもこう食べないでいると
痩せてきた・・・。


もともと筋肉質なシロ。
痩せたところなんて見たことがなかった。

末期の癌なんだから
それも当たり前なんだろうけど。


病院に連れて行って
いろいろな対処法はあるのかもしれない。

だけど、何をしたって治らない。
それなら、長引かせるだけ苦痛かもしれない。


それだけじゃない・・・

シロはもともと
飼い主以外には絶対に馴れない犬だ。

優秀な番犬で警戒心が強い。

他の犬とは8割けんかになるし
散歩だってまるでパトロールだった。

本来はイノシシや鹿をおびき寄せる犬種で
自分よりも大きなものに向かっていける。

だから、どれだけ大変だっただろう。


気楽にペットホテルに預けることもできず
他人に散歩を頼むこともできず
重いから、ひょいと抱き上げることもできなかった。


狂犬病の注射会場なんておそろしくて連れて行けず
(他の犬を怪我させそうで)
動物病院での注射だった。

その動物病院でさえ
サル(主人)と二人がかり、本当に大変だった。



シロ自身は
他の犬や人から私を守ってくれていたのかもしれない。
おそらくはそうなのだと思う。

いつだって守ってくれていたから。

今のシロは目もほとんど見えず
力も弱くなった。

だけど、きっと外に出て
慣れないところに行くと
必死で守ろうとしてくれるだろう。

そこが病院ということもわからないし
そこが自分の病気を診てくれるところということもわからないから。

他の犬から
先生から

私を守ろうとするだろう。

残り少ない力を振り絞って・・・・


それがわかるから
簡単には病院には連れて行けない。

ましてや今は
判断能力も鈍っている。

テレビに映っている人に向かって吠えたり
宅急便のおじさんにやけに吠えたりするときがある。

今のシロを病院に連れて行くのは
かなり慎重になる。

興奮して血圧が上がるかもしれない。


連れて行くときは最期のとき・・・
まだ、わからないけど
「安楽死」をお願いするとき・・・

それ以外ではおそらく行かないと思う。


シロは自然の力で、放射線治療も手術もしないで
ここまできた。


そして、今、日記を書いていると
「何か食べたい」というような顔をした。

ためしにゆでたまごを・・・
一口 食べた!
もう一口! 食べた!

フードを柔らかくしたもの・・・
食べない
ソーセージに薬を忍ばせたもの
食べない・・・

ゆでたまご・・
食べない・・・

とまぁ相変わらず難しいけれど
それでも、二口は食べた。

こんな風にシロは
自分の身体をきっと私よりよくわかっているのだろう。

食べないほうがいい時
食べられる時
それをちゃんとわかっているのだと思う。

やっぱりシロはしたいようにしてる。
きっとそうなのだ。
そう思うことにしよう。


だからって、放棄するつもりはない。
諦めるというのとも違う。

言葉にはうまくできないけど・・・

シロはもともと自分で考えて
自分で行動する犬だ。

こだわりもあるし
自分自身でルールもある。

だからきっと
シロなりのこだわりがあるのかもしれない。

それならそれを
サポートしたいとも思う。



久しぶりに、少し食べ物を口に入れたシロは
日の当たる縁側に外を向いて座る。

その後姿は
健康な時と何一つ変わらず
白くて丸くてフワフワとしている。

「シロ」と呼ぶと
甘えた顔でこっちを向く気がする。

シロのこの背中が
明日も穏やかでありますように・・・

とら


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昨日まで出来ていたことが

少し前から、シロは散歩に行かなくなった。

「散歩行こう!」の声に反応して
庭には出る。

リードも付けるんだけど
家の前ですぐに引き返したり
家に入ろうとしたりする。

シロが行きたくないなら無理には連れていけない。


この間まで、まだまだ長く歩けていたのに。

「もっともっと」と引っ張っていたのに。


突然
昨日まで出来たことが出来なくなる。


ご飯をまったく食べない日もあれば
2食ちゃんと食べる日がある。

ほとんど眠れない日もあれば
一日中寝ている日がある。

明日はどんなシロだろう?
こうなると更に大変だ。



人との約束も気楽にはできない。

仕方のないことだけど
明日のことが予想がつかないのだ。


もちろん、シロがこの病気になってから一年
「明日はわからない」
そう思ってきた。

だけど、その今までとは違う。


食べる
寝る
歩く

そのシロの大好きだった・・・というより
生物の生きている証というか
基本的なことに支障が出てきているのだ。




この間、散歩に行ったとき
近所でシロの大好きな子に出会えた。

飼い主さんが、シロの病気を知って
わざわざ会わせてくれたのだった。

尻尾を振るシロ。
嬉しそうだった。

まさか、あれがその子との最後になるなんて・・・

またひとつ・・・
シロの楽しみが減った。


歩くこと=元気になる
それも、もうなくなったのだ。

今は歩くのもしんどいのだろう。
こんな日が来るなんて・・・・
シロが歩かないなんて・・・



食べられるものも、日によって違う。
昨日は食べていたものを今日は嫌がり

突然、喜んで食べるものもある。
かといって、それを翌日に食べるとは限らない。


薬も随分飲めなくなった。

今は、ステロイドを一日置きに。
それ以外は時々血止めを飲むくらいだ。


一度、ステロイドを1日半やめたら
次の日にすごく調子が悪くなった。

一日置きに戻したら
少し調子が良くなった。

だから、副作用のことも気になるけど
少しでも生きている間

苦しみを軽くしてあげたいから
飲ませている。


副作用と癌の症状のどちらが苦しいんだろう・・・・

どっちも苦しいんだろうな。


でも、もうほんとに長くないのだから
今、この苦しみを楽にしてあげたい。


もちろん、ステロイドを飲んだからといって
楽になるわけじゃないんだけど
少しは調子が良さそうに見える。


シロとの闘病生活は
葛藤の連続だ。


きっと最期のときまで続くだろう・・・



とら

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