このブログにシロのことをどれだけ書いてきただろう。
余命2、3ヶ月を生き生き過ごしたシロのことを書けたらいいと思っていた。
まさか1年も経つなんて、まったく信じられない。
放射線治療で期待できる延命が1年くらいだった。
シロは放射線治療なしでここまで来た。
放射線治療が無駄かどうか私にはわからない。
きっと、それで良くなった愛犬もいるのだろう。
だけど、シロは治療のストレスなく今日まで生きた。
それがシロの真実・・・。
こんなことも起こるから命って不思議だ。
あれから、食欲は復活し、元気に過ごしているように見える。(末期のがん患者としては)
ただ、先日、起きたときにまた変化があった。
シロは一日のほとんどを寝て過ごすようになっている。
起きたら何か食べ、少ししたらもう寝てる。
相当体力を消耗するんだろう・・・
いつものようにぐっすりと眠っていて起きたとき
シロの様子が何か変だ・・・
首を左右に振って
呼びかけても反応がない。
どうやら目が見えていないようだ。
良いほうの目は 目やにはついているけれど 塞がってるわけじゃない。
「脳のほうで認識できてない」 そんな感じだった。
目がポッカリと開いている。
感情のない開いているだけの目・・・
手を近づけても反応がない。
少しの段差も怖がり、前に進もうとしない。
だけど、必死で動こうとしている。
「シロ!こっちだよ!」
聞こえていないのだろうか?
完全に脳に入った・・・そう思った。
サルと二人、呼びかけたり 撫でたりしなから
20分くらいは経っただろうか
「一応 目やにを拭いてみよう」
シロの目やにを拭いてあげた。
すると動きに変化があった。
私の顔を見つめるシロの目。
目が合う!
「シロ!」
呼びかけるとトコトコと寄ってくる。
良かった・・・戻った・・・!!
足取りもしっかりしている。
切れていたものが繋がったようなそんな感じだった。
何で戻ったのかわからない。
コットンを塗らして目を拭くことで刺激になったのかもしれない。
とりあえずは良かったけど
これから眠りから覚めるとこうなるかもしれない・・・
そう思った。
次の日、そしてまた次の日・・そして今日も
あれからはおかしくなっていない。
だけど良くなるはずのない病だ。
きっと今後こういうことも増えるだろう。
今度はもう戻ってこないかもしれない。
その時は本当にもうダメかもしれない。
おかしくなったシロは
まったくの闇にひとりぼっちでいるような感じで
不安そうだった。
怖いという感情があるのかないのか・・
鳴いたりすることはなかったが
見ていて本当にかわいそうだった。
シロのすべてが壊れる・・・
それはもう近いのだろう・・・
だけどね。
もう十分頑張ったよ、シロ。
だから
私達は
もうシロを楽にしてあげたいって思ってきている。
でも・・・・
「撫でて」とサルの足元に来たり
甘えて気持ち良さそうにブーブー鼻を鳴らしたり
おやつを欲しがったりするシロ。
今は随分変わっちゃったシロだけど
シロがいなくなるというのは
やっぱり寂しい。。。。
13年間
毎日当たり前のように傍にいるシロ。
その存在の大きさには本当に驚かされる。
大変なことも多いけど
いざ・・となるとシロがいなくなることを受け入れられない。
もう1年も奇跡をくれたのに
欲張りな私だ・・・・
やっぱり続く葛藤。
答えのない毎日。
そして時間が過ぎていく。
いろんな感情をのせて・・・
とら
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