そろそろ検査の日から1年経つ。
あの日はサルと泣いたっけ。
シロの余命が2、3ヶ月と聞いて・・・
悪夢のような宣告だった。
あれから精一杯シロと過ごしてきた。
今はほとんど寝ているシロだけど
発見から7ヶ月くらいまでは走ったり遊んだり出来ていた。
だからその頃まではシロを第一優先にして
大好きな車に乗せてあちこち一緒に歩いた。
嬉しそうだったな・・・
あのままずっと元気に走ってくれるかと思ったりもしたけど
やっぱり癌は甘くない。
確実にシロは弱った。
あの頃、精一杯シロを走らせてあげられて良かった。
美味しいものを喜んで食べられる間に
好きなものをいっぱい食べさせてあげられて良かった。
表情がいっぱいある間に
シロの写真をいっぱい撮っておけて良かった。
いっぱい話しかけたね。
シロは目を見て話を聴いてくれた。
言葉もいっぱい覚えていたね。
だからかもしれない。
今、ほとんど理解できないような状態でも
言葉に反応しておりこうにしてくれる。
今、シロは眠りから覚めたとき
唯一見えている目が膿で覆われていることが多い。
その目を丁寧に拭く。
この目がまだまだ見えますようにって願いをこめながら。
でも日に日に膿は増えている。
願いが叶わないことはわかってる。
発作はまだ一度も起きていない。
それが良いことなのか 苦しいことなのか
私にはわからない。
今のシロは撫でてもらうことが嬉しいらしい。
だったらそれを精一杯してあげよう。
きっとそのうち それもできなくなるんだから。
だけど 精一杯過ごせてきたことが
今の私を支えてくれている。
シロの病気がわかってから1年
後悔はひとつもない。
だから最期のときも
きっと後悔なく迎えられるんじゃないかな。
そんな気がする。
10月に入ってから
ついにステロイドは中止した。
そして他の薬も少しずつ減らし 今は何も飲んでいない。
ステロイドは副作用があるし
他の薬は癌を抑える作用が少し入っていると先生から聞いていた。
この状態で癌を抑えることは
シロを苦しい状態に長くおくことになるように思えて
飲ませないことを選んだ。
不思議なことに薬をやめてからのほうが
シロは体調が良さそうだ。
ここまでくると よけいなものがないほうがいいのかもしれない。
(これは私の勝手な意見だけど)
今はシロの体力だけで戦っている・・
ううん
戦っているというより やっぱり癌と共存しているんだ。
癌はもうシロから離れない。
シロの中で生まれたものだから
シロと一緒に生きている。
癌を含めたシロが 今のシロなんだ。
癌は好きになれないけど
くっついてるんだから仕方ない。
丸ごと面倒みてあげるしかない。
だから 癌に頼みたい。
シロの最期を少しでも痛み少なくしてあげてほしい・・・
お願い・・。
変なお願いだけど。
とら
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