とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先日、シロは天国へと旅立った。
それはそれは安らかな最期だった。
私達が選んだのは「安楽死」
まさか、自分がそんなことを経験するとは夢にも思わなかった。
愛するシロと 自分の意思でお別れするなんて。
当日の私はさすがに落ち着かなくて
緊張や不安、寂しさなどが ぐるぐる回っていた。
シロにも緊張が伝わっていたのか 息が苦しかったのか
なかなか眠れず、落ち着かない様子だった。
最後に食べさせてあげようとサルが買って来てくれたシニアフードの缶詰。
でもシロはまったく興味を示さず 食べない。
食欲がないのだろうか?
ジャーキーをあげる → 食べる
ジャーキーをもう一本 → 食べる
缶詰を手にとってあげる →食べた・・・と思ったらペっと吐き出す
ビスケットをあげる →食べる
もう一度缶詰を・・・ →ペっと吐き出す(笑)
どうやら「シニアフード」が気に入らなかったようだ。
「柔らかいものなんか食えるか!」ってことなのかな。
何だか最後にシロらしさを見せてくれて嬉しい気持ちになった。
急遽 用意した さんまご飯を食べるシロを見て
「夕食はお肉にしよう」 そう心に決めた。
最期の日は不思議なくらい 私に迷惑をかけない日だった。
いつも、部屋でくしゃみをし その刺激でオシッコやウンチをする。
それが、この日は違った。
まず「外に出して」とドアをカチャカチャ。
ドアを開けて わずかに見えるシロの右目に手でサインを出す。
サインを見て恐る恐る外に出るシロ。
そしてしばらくして グシュシュシュシュ~~~!!!とくしゃみ。
頭を左右にはげしく振り 血を撒き散らす。
必死で足を広げ、こけないように踏ん張る。
そのまま庭でオシッコ。
えらいえらい!!こんなこと珍しい!
夕方もそうだった。
一緒に外に出て 庭から私がシロを呼ぶ。
最近は呼んでも来ない。認識ができないようだった。
この日も最初はそうだったが でも違った。
「シロ・・・!最後のオシッコなんだよ。 かっこよく決めてみようよ」
「シロ・・・!頑張ってみようよ」
「とらちゃんにカッコイイとこ見せて!!」
そう呼びかけてみた。
すると、すこし考えたシロは サルが作ってくれた長いスロープをトコトコ降り始めた。
「そうそう!シロ!えらいえらい!!」
私は必死に応援した。
最後まで降りきったシロは そのまま庭でかっこよく片足を上げてオシッコをした。
ここ最近は、足をあげるのもままならなかったのに。
「シロ!!!すごいすごい!!えらいね~!!!」
涙目で嬉しそうに私が叫ぶと
これまた珍しく 耳を少し後ろにし ゆっくりと尻尾を振って撫でてもらいにきた。
「どう?僕、最後までいい子だったでしょ?」
そんなシロの声が聞こえてくるような気がした。
こんなシロは久しぶりだった。
本当に言葉が伝わっていたのだろうか。
きっとそうだ。
13年、シロとは何度も心を通わせた。
私の気持ちをいつもわかっていてくれたシロだから。
ありがとう、シロ。
さすがだよ。シロ。
『こんなシロならもっとずっと一緒にいられるかもしれない・・・』
そんな気持ちがよぎらなかったと言えば嘘になる。
でもどこかでわかっていた。
シロは最後に、格好いいところを私に見せたかったのだ。
シロもお別れがそこまで来ていることを
きっとわかっていたのだと思う。
そして最後の夕食・・・・・
【長くなったので続きは次回に・・・】
とら
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |