【
前回のつづき】
いよいよ試験が迫ってきた。
猛勉強するサル。
私は応援するくらいしかできないけれど それでも一緒に戦ってる気分だった。
試験の最中、気になって気になって
何も手につかない・・・
どうか・・・受かりますように!!
あんなに頑張ったサルに 「合格おめでとう」と言いたい!!
頑張れ 頑張れ 頑張れ~~~!!!
そう必死で念を送っていた(笑)
その思いが届いたのか(?)
いやいや、サルが頑張ったからなんだけど
結果は見事『合格』!!!
さすがサル!!
本当にすごいと思った。
だけど、引っ越しの準備も最終段階に来ていて
ゆっくりお祝いをする間もなく
住民票を抜いたり
荷造りをしたり
不用品を処分したり
本当にバタバタだった。
ついに沖縄最後の夜が来た。
来たときと同じように
な~んにもなくなった部屋。
来た時と違うのは シロが一緒にいること。
ガランとした部屋にケージに入ったシロ。
何を思っているんだろう。
「またか」と思っているのかな(笑)
ごめんね。シロ。
もう二度と怖い思いをさせたくなかったのに・・・
家具がない部屋は声が反響して落ち着かない。
本当に明日帰るんだ。。。。
本土はもう秋本番。
あっという間に寒くなる。
冬には水道をさわるのが冷たいんだろうな
素足じゃ床が冷たいんだろうな
寒くて首をすくめるんだろうな
真冬は息が白くなるんだろうな
そんなことを話した。
今では全部信じられない。
そう感じるということは
いつの間にか 沖縄に馴染んでいたということなんだな。
最後の夜ということは
やっぱり最後のディナーでしょ(笑)
私たちは 一番思い出があったホテルにビュッフェを楽しみに行った。
そして二人で乾杯をした。
サルの合格
沖縄の生活
そしてこれからの未来に
ほとんどのお客さんは 観光で来ていて
みんなとても楽しそうに見えた。
また 来れるんだろうか。
この先どうなるんだろう・・・
不安も一杯あった。
観光客の人たちの陽気な雰囲気が
よけいに 心細くなった
自分たちだけが 何だか違う世界にいるような気分だった。
私たちは どこに向かうんだろう・・・
だけど、もう止められない。進むしかない。
帰るんじゃなく 進むんだ・・・
そう言い聞かせながら
来た時と同じように また何もない部屋で
寝袋で寝た。
シロの寝息が聞こえることが嬉しくて
でも 明日の飛行機を考えると不安で
やっぱりなかなか眠れなかった。。。。
そしてついにその日は来た。
【つづく】
とら
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