【
前回のつづき】
シロを乗せて空港へ向かった。
軽自動車で。3人で。
今はこの車だけ。
こいつでどこまで行けるのかな。
軽自動車は船便で後日 届くように手配しておいた。
空港に着き、来た時と同じようにシロを預ける。
やっぱり貨物室に入れられるシロ。
ケージの中で不安そうに鳴いた。
「本当にごめんね。シロ。もう一度だけ 頑張って・・・!!」
そう必死に声をかけた。
シロの飛行機も二度目だ。
さすがに 少しは慣れがあったのかもしれない。
来たときよりは落ち着いているように見えた。
やっぱり一緒に貨物室に乗ってやりたい。
傍で「大丈夫」と声をかけてやりたい。
だけど、心配していてもしょうがないんだよね。
気持ちを切り替えて
最後の那覇空港を見て回る。
こんな日が来るなんて
いまだに信じられない
明日から どんな日々になるんだろうか。
相変わらず不安な気持ちを抱えたまま 飛行機に乗った。
シロもここに乗っているんだと思うと 少しは気持ちがしっかりした。
沖縄が小さくなる
本当に青い海に囲まれた島だな
「さようなら」
「また来るよ」
心の中でつぶやいた。
2時間弱・・・
あっけないほどにあっという間に 内地(本土)に着く。
感傷に浸ってる間もなく とにかくシロを迎えに行く。
良かった・・・無事だった。
よく頑張ってくれたね。シロ!!
そして、家族が迎えに来てくれ 私たちは実家で間借りすることになった。
雨風がしのげるなら それでもいい。
そんな風に思っていた。
まるでホームレスのような私たち。
とにかく クタクタになった私たちは
有難く布団で横になり
シロを安心させるため、すぐ近くにケージを置いた。
「これがいつか笑い話になったらいいね」
そんな話をしながら 眠った。
【つづく】
とら
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