【
前回のつづき】
奇跡のような旅行だった。
空港に戻った直後
沖縄行きの便は決行になった。
何だか守られているような
祝福されているような気分だった。
旅から帰っても気持ちは高揚していた。
でも、現実の問題はなくなってはいない。
考えなきゃいけないこと
やらなきゃいけないこと
やりたくないこと
いっぱいあった。
でも、気分はこう求めていた。
「次はどこに行く?」
「遊ぼう」
「楽しいことしよう」
いかんいかん。
旅ぐせがついたみたい(笑)
脳が遊びモードに入ってる(笑)
日常に戻さなきゃ。
そう思ったけど
なんだかやる気がでない。
なんだかな~
今すぐすべて捨てて
適当にチャラチャラ生きてみたい・・・なんて。
でも、今の問題を放ってはおけないことは承知している。
ブルーになってきた。
するとサルも同じことを考えていて
二人して更にブルーになる。
何だか今の生活がホントに嫌になってきて
でももう、世間的に若くはないんだよなって絶望しそうになって
何で「成功」なんて始めたんだろう。とか
そもそも「成功」って何?とか
おも~い話になって。
・・・で
考えたあげく
「成功」なんてやめてしまえ!!
ってことになったんだよね。(以前も書いたんだけど)→
前の記事はこちら
かなり勇気のいる決断だった。
だって。
何かを成し遂げるために何年も頑張ってきた。
我慢もしてきた。
お金も使った。
失ったものも多いし
今の問題もある。
そんなすべてをやめるってことは
その全部が無駄になる。
正直それは悔しいと思った。
だけどね。
何年も頑張ってきたけど
結局大して前に進んでないどころか
進もうとすればするほど後退していることはどこかでわかってたんだ。
時間ばかりが経っていって
何も得られていないことも。
今までを捨てることも怖かったけれど
このまま今を続けていくことも正直怖かった。
今でも十分に「いい年」なのに
これが後10年20年って続いて
その時の自分たちを想像したら
やっぱりこのままじゃだめだって思った。
このままじゃ
「成功」どころか
人並みの幸せさえ得られないかもしれない・・・・!!
いつの間にか大きな罠にはまってたのかもしれない。
沖縄とは違う本土の夜の海を見ながら
二人で話し合い続けた。
そして 決めた。
「やめよう」
「諦めよう」
「今を楽しもう」
そう決めると
胃の奥で何かが軽くなった気がした。
大きな荷物を下ろした気がした。
ああ、だけど
今ある問題はそう簡単には下ろせない。
それだけは解決しなきゃならなかった。
だけど、そのこと以外はもうやめよう!
悲しくなかったと言えば嘘になる。
だけど嬉しくもあった。
自由な感じで
許される感じで
生きている感じがした。
これからきっと楽しくなる。
そんな予感がした。
【つづく】
とら
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