【
前回の続き】
沖縄の夏本番。
朝から夜中まで暑い。
一日中 ノースリーブでいても平気。
でも、昼間でも風が吹くと涼しくて そこが本土とは違うところだ。
心の底に不安を抱えたままの二人。
だけど 非日常的な日々は続く。
ひょんなことから ある青年部に応援で入ることになり(青年という年齢ではないんだけど)
若い子たちと一緒に またまたエイサーをすることに。
一緒に練習していると 20代に戻ったような錯覚におちいる。
年齢関係なく 仲間がさらに増える毎日。
三線をひく おじぃも優しくて 面白くて
何だか暖かくて ついつい不安を口にする。
「まだ仕事決まらないんですよね・・・」
するとおじぃはニコニコしながら
「だいじょ~ぶ~ なんくるないさぁ(なんとかなるさ)~」
と言ってくれた。
やっぱりここは 優しい。
普通なら 説教が始まるところなのに。
だけど、ほんとに なんとかなるといいんだけど・・・・
この時ばかりは優しさも 不安には勝てなかった。
サルと私は もういいかげん 仕事をして 「普通」の生活をしたくなっていた。
あれほど その「普通」が嫌だったのに。
守られていたこともあったんだと気付く。
だけど、やっぱり あの生活に戻りたいとは思わなかった。
そんな時 サルに仕事の話がきた。
【つづく】
とら
にほんブログ村
PR
COMMENT