毎月書いているのだけれど
シロがいなくなって5ヶ月が経った。
よく、四十九日までは その辺りにいるとか
気配や匂いがするとか そんなことを耳にするけど
シロの場合も不思議なことがいろいろあった。
シロがいなくなって数日が過ぎた頃
シロのいない現実が辛くて なんだか身体もだるくて
おまけにとても冷え込む日だったから
サルが出勤した後 もう一度布団に入って二度寝をしていた。
すると夢を見ていた。
だれかのお葬式だった。
親戚が集まっているんだけど、私の顔見知りは誰もいない。
黒い服の人たち。
なんだかとても身体がだるくて 頭も痛くて
とにかく横になりたくて
「2階でちょっと休んでくるね」
その辺の人に行って 私は階段を上がっていく。
いつの間にか黒い服ではなくパジャマを着ていて(夢って不思議)
ようやく2階に上がると そこはだだっ広い 体育館のような場所で 何だか薄暗かった。
よく見ると そこここに布団が敷かれている。
それも白い布団で せんべい布団というやつだ。
等間隔に並べられた布団に よく見ると 人が寝ている。
見たこともない おじいさんや おばあさん。
枕元には行灯のようなものが一人に一つずつ置かれている。
後で、この状況はやばいと思ったんだけれど
夢の中の私は とにかくしんどくて 休みたくて 横になりたかったから
不思議なことに気味が悪いとか そんなことを思う余裕もなかった。
そこに亡くなったサルのお父さんが現れた。
懐かしくて 安心して嬉しくなって
「おとうさん・・・!!」と笑顔で話しかけた。
お父さんも笑顔で 迎え入れてくれた。(いかんだろう・・・・汗)
とにかく横になりたい私。
見ず知らずのおばあさんが 私に隣の布団に入るように手招きしてくれる。
ああ。ようやく横になれる。 疲れた・・・
そう思ってせんべい布団にもぐりこんだ。
さあ、眠ろう・・・
そう思って目を閉じたとき
「シロもここに来てるよ」
お父さんが言った。
え・・・???シロ??
ホント??会いたい・・・!!
そう思ったけれど目が開かない。
すると鼻にシロの舌を感じた。
ベロベロと鼻息まじりに鼻を舐める。
あ・・・!シロが本当にここにいる・・・!!
鼻はベタベタだけど 嬉しくて嬉しくて
目を開けてシロの姿を見たかった。
シロに触れたかった。
すると、
「お~い、起きろよ~~」
とサルの声がした。(もちろん夢だけど)
シロに舐められているはずの鼻を
サルがちょんちょんと触っていた。
私はそこで目が覚めた。
鼻を触ったけれど シロに舐められたはずなのに
ちっとも濡れていなかった。
もちろん、サルもいなかった。
ただ、とても寒く身体は冷えていた。
起きてすぐは シロの気配を感じられたことが嬉しくて
久しぶりに大好きだったお父さんに会えたことが嬉しくて
いい夢みたなぁ~~って思っていた。
でも。
ひとつひとつ思い出すたび
あれはもしかして、この世じゃなかったんじゃないかって思えた。
私、あのまま死んじゃってたのかな・・・??
まさかとは思うけど
原因不明の死っていうのもあるって聞く。
こ・・・怖い・・・・
でも、それをシロが助けてくれた。
シロが私にまだまだ生きていてって言ってくれた。
そう思った。
あれからシロは夢に出てこない。
無事に成仏したんだろうな。
私は霊感とかもないんだけど
あんなに愛して いつもいつも傍にいた シロ。
どんなことが起こっても当然だと思った。
まぁちょっと怖い話だったかもしれないけど
私にとっては 大切な経験だった。
命。ありがとう、シロ。
とら
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