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バカ夫婦。

とらちゃんとサル。 バカ夫婦歴22年。 何年経っても仲良しで冒険好きな夫婦です。 そんな人生の旅の途中。 出会いや別れの中で気付いたこと、思ったことなどを綴っています。

   

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四十九日というもの

四十九日とはよく考えられてるなと思う。

亡くなった魂がこの世とあの世を行ったり来たりしていて
四十九日には成仏するとか

そんな風に考えられている。

本当のことなんてわからないけど、そうなのかもしれない。


そろそろシロの四十九日。

だとしたらシロはついに仏様になる。



一方で、残された人の気持ちが いつまでも亡くなった人などを恋しく思うのを
その期間で心の整理をし、故人を送り出すという風にも考えられてるみたい。


どこかで区切りがあることで、残されたものも歩いていけるのだろう。



たしかに、愛するものを失った喪失感は恐ろしいほど。

私自身、シロを失って初めてこれほどの喪失感を味わったと思う。



とくに 「安楽死」という決断を下したことで
心の奥のどこかにいつもある「罪悪感」


あれほど考えて出した結論で、最後には迷いもなく必死でシロを救ったつもりだった。

だけど、後になって


「本当にあれでシロは救われたのだろうか」

「シロは怒ってるんじゃないか?」

って思うこともあった。


きっと「安楽死」を決断した飼い主は
同じような気持ちを味わっているのだろうと思う。


「後悔」とはまた違う
「あの時決断してよかった」という確信はある。


言葉にするのは難しいけれど

単純に「罪の意識」なのだと思う。


シロが望んで、そう私に言葉で頼んで、実行したことだったら どんなにか救われるのに。

そう感じた。


でも。四十九日を目前にして シロから答えが聞けたように思う。


というのは、サルが体調を崩し
「急性副鼻腔炎」になったからだ。


シロと同じ左側の鼻腔に膿が溜まり、副鼻腔炎の中でも重症だった。

高熱が出て、顔や頭が痛くなり 数日仕事にも行けなかった。

もちろん、お医者さんには行っていたのだけど、
最初の病院では適切な治療がされず、みるみる悪化したのだった。


そして、2つめの病院で 太い注射器を頬?鼻?の骨に突き刺し、膿を出すという
サルの人生でもっとも恐ろしい治療を受け、ようやく治る兆しがみえた。


サルは身を持って シロの痛みや苦しみを体験した。

そしてこう言った。

「シロは俺よりも もっともっと 痛かったはず。 救ってやれてよかった」


私もサルが苦しむ姿を見て 同じ気持ちだった。

膿がたまると痛いのだ。

それはサルがこうなるまで知らなかった。



シロは膿が目から溢れるほどだった。


そして、癌が骨を溶かしていた。


腫れた部分は熱をもっていた。


どんなに どんなに 痛かっただろう。


あのシロが散歩にもいかなくなったのだ。


あのシロが、郵便屋さんにも吠えなくなったのだ。



サルは
「この痛みや辛さが一生治らないなら、そしてどんどんひどくなるなら 俺なら 死を望む・・・」

フラフラしながら そう話した。

シロの気持ちをサルが語ってくれた気がした。



サルは治るのだ。



最初、この体調不良はシロが私達に怒っているのかもしれないとさえ思った。


だけど、シロは
「ありがとう」と喜んで、痛みがなくなったことに感謝しているのだと 実感できた。


そして、シロが亡くなってからの「呪縛」が取れたと感じた。
何かが、す~~っと楽になっていくのがわかった。


だから、これはシロが 私達に

「サル、とらちゃん、罪の意識なんて感じなくていいよ
ボクは本当に感謝しているんだよ」

そう伝えるためだったのだと思う。


こじつけかもしれない。

だけど、犬と飼い主の絆が起こすことって

きっと不思議なことがあるのだと思う。


現に四十九日を目前に 私達は救われた。


シロが私達を恨んでいるのではなく、喜んでいると感じた。



安楽死を推奨しているんじゃない。
シロの場合は それしか楽にする選択肢がなかったからだ。


そしてその代償としての、心の呪縛は本当に苦しいものだ。



シロは、私達の呪縛を楽にしてくれて
それから本当に旅立つのだろう。




今も、シロがいなくて寂しい。
そして恋しい。触りたい。


愛するものを失った喪失感がなくなったわけじゃない。


だけど、心の中でシロは生き続ける。


天国で私達を愛し続けてくれると思う。


最後に・・

『ペットは飼い主の身代わりになってくれる』という話もあるのだと知った。

シロは、私達の病気を1人で持って行ってくれたのかもしれない。


もしかして、サルの症状はもっとひどくなるはずだったのかもしれない。


これもこじつけかもしれない。

だけど、そんなことが世の中で起きているんだから
そうなのかもしれない。


純粋な動物と人間との愛情はそれほど神秘なのだと思う。



四十九日。シロはあの世に行く。

神様に会ったら
「バカ夫婦は今日も頑張ってる」って伝えておいて。


ううん。シロが神様なのかな。


まぁ何でもいいや。


あなたは私の心で永遠に私と一緒。


愛してるよ・・・・・!!
ずっと。


とら

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とらちゃん&サル
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非公開
自己紹介:
とらちゃん♀&サル♂です。
旅にバイク 人生を楽しく生きることをやめずにいるバカ夫婦。

出会いや別れ 失敗や成功
嬉しいことや 悲しいこと
 
いろんなことに日々向き合って
結局は「楽しく」生きていきたいな。

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