【
前回のつづき】
迷ったり 焦ったり 話し合ったり
そんなときだった。
実家で何だかんだと もめ事が頻発していた。
私の実家はとにかくゴチャゴチャと問題ばかり起こっていた。
そんな実家が嫌で もしかしたらこんな遠くまで逃げて来ていたのかもしれない。
もちろん、そんなこと思っていたわけじゃないけど
遠く離れた沖縄にいるだけで 心が安らかだった(笑)
よく『実家で羽を伸ばす』という言葉を聞いたことがあるけど
私の場合 羽をつかまれる、もしくは もぎ取られる(?)という感じで(^_^;)
なんだか、苦しい思いが多かった。
親だって人間だし、どこの家庭でもいろいろあるだろう。
わかっているんだけど・・・
まぁ、話がそれちゃったけど 実家のもめごとはいつものことだった。
だけど その時は何だかいつもと違っていて 嫌だとわかっていても心配になった。
考えるとブルーになるし、遠く離れてるだけに よけいに心配が大きくなった。
今の自分がフラフラしているから よけいかもしれなかった。
そんな時、サルが転職を考えた。
当時の仕事は気に入っていたけれど 少しずつ条件が悪くなってきているのはわかっていた。
気に入っているし、慣れているし できればこのままでいたかったけれど
心の奥で警笛が鳴っているのをサルも私も無視できなかった。
そして、やってみたい仕事もあったことから 面接をしようとした・・・んだけど
なんと。。。
『年齢制限』で受けることすらできなかった。
その時のショックは今でも覚えている。
言葉も出ず、二人で呆然としていた。
まるで浦島太郎のようだと思った。
夢みたいな日々を過ごしていて
自分的には何も変わっていないと思っていたけれど
蓋を開けたら煙が出てきて
気付いたら 年を取っていた・・・・ みたいな。
年齢の壁 常識の壁
そんなものに阻まれるなんて。
面接すら受けさせてもらえないなんて。
世間から「いらない」と言われた気がした。
もう、何もできないような気がした。
いつのまに、自分たちは年を取っていたんだろう。
何も知らずに 何も変わっていないつもりでいた。
チャンチャラおかしかった。
二人で 無言のまま 泣いた。
【つづく】
とら
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