【
前回のつづき】
相変わらず ダマシダマシの日は続いていた。
出来るだけ「楽しい!」と感じるように
いろんなことにチャレンジしていた。
気付けば数年が経過していた。
いつしかそんな日々にも随分と慣れ
我慢もうまくなっていた。
だけど身体は正直だ。
少しずつ二人とも弱っているのは実感していた。
そんなごまかしの日々にもやっぱり変化は起こる。
些細なことがきっかけで ついに我慢の限界が来た。
サルと二人 夜中まで話をした。
お互いに思うことを正直に。
そこからは案外早かった。
いろんなことに気付き
自分が何故こんな無理をしていたのかわかった。
人は育っていく中で
いろんな呪縛を身に着けていく。
何気ない親の言葉や
当たり前のように習う学校の教育
テレビ
本
他人の言葉
いつのまにか
自分じゃない自分にならなきゃと思ってしまうのかもしれない。
知らないうちに
責任感とか
罪悪感とか
期待に堪えなきゃとか
助けなきゃとか
そんなことにがんじがらめになっているのかもしれない。
私は本当は何をしたいの?
そう真剣に問いかけてみた。
びっくりすることに
その時すぐには答えが出てこなかった。
そういう時期というのは変化の連続で
いろんなことをやめたり
いろんなことが始まったり
新しいことが起こったりする。
苦しい時期なのに
夢が叶ったりする。
嬉しいと苦しいがごちゃまぜで
やっぱり「苦しい」がいらなくて
またまた決断をしなきゃいけないと認めることになる。
ああ。
生きてくって
決断の連続だな。
つくづく思う。
いつのときも決断は大変な精神力を使う。
あの時の決断は
ここ数年で一番大きかったんじゃないか?って今も思う。
いつだって「後悔はしない!」なんてカッコいいこと言い切れない。
「あの時 ああしてなかったら・・・」
そう思うことも何度もある。
だけど
だから
だからこそ
選んだ今を精一杯生きたい。
選んだ今を好きでいたい。
選ばなかったほうが悲しまないように
選ばなかったものに 恥じないように・・・。
【つづく】
とら
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