【
前回のつづき】
同棲生活は何もかもが新鮮だった。
慣れない家事、仕事との両立
大好きな人とはいえ、他人との生活は慣れるまでが大変だ。
ちょっとしたリズムが違う。
食事の後、コーヒーを飲む習慣のあるサル。
そんな習慣のない私。
朝起きて会社に行くまでの過ごし方
夜や休日の過ごし方
いろんなことがちょっとだけ違う。
その度に微妙な居心地の悪さを感じた。
誰かと一緒に住むということは
二人のリズムを新しく作っていくことなのかもしれない。
一人だったころのリズムをちょっとずつ変えて
二人が居心地のいいリズムを作っていく。
もちろんすぐにはできないから
何日も、何年もかけて・・・。
それができるまでは喧嘩もするし
嫌な気持ちにもなる。
どちらかが我慢することもある。
ストレスだって溜まる。
だけど、発見も成長もある。
だって、今までは一つだった人生が
二つ分あるんだから。
考え方
感じ方
行動範囲
食べるもの
時間の使い方
人間関係
それが倍にも三倍にもなる。
だから二人っていいな。
そう思う。
まあ。
その頃の私たちはまだリズムもガタガタで
二人が居心地いいなんてのとは程遠かったんだけど
喧嘩したり
話し合ったり
拗ねたり
甘えたり
無理したり
笑ったり
怒ったり
喜んだり
そんなことを重ねながら
少しずつ
お互いをわかっていったんだと思う。
まぁそれは、ずっと後の話だけど。
だけど、結婚前に数か月でも一緒に住んだのは良かったと思う。
結婚すると、ついついお互い頑張り過ぎちゃうし
結婚式や、新婚旅行、引っ越しなどが一気に来ると
かなり大変だろうなって思う。
だから、一番大切な
「その人との生活」を先に体験しておくと
その時はそれだけに集中できるから
後が楽だった気がする。
それに、一緒に住んでみないとわからないこともあるから
「この人と一生一緒で本当に大丈夫?」って
考えられる期間でもあるのかもしれない。
生まれ育った家庭よりもずっと長く一緒にいる人。
血の繋がりじゃないのに一番近くなる人。
もちろん別れることもできるけど
できたらずっと最後まで一緒に生きていきたい。
同棲ってそういう意味では
結婚のお試し期間みたいなものかもしれない(笑)
不思議なことに
世の中にこんなに人がいるのに
相性の合う人っていうのはそんなにはいない。
そんな中からパートナーを見つけるんだから
ある意味お試し期間は必要なのかもしれない。
好きという気持ちはもちろん大切だけど
生活っていうのはやっぱりそれだけじゃ回らない。
たまたま同棲することになったのだけど
本当に良かったなと感じる。
【つづく】
とら
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COMMENT
No Title
いつも楽しみに拝見しています。
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「だって、今までは一つだった人生が
二つ分あるんだから。」・・・・・
「だから二人っていいな。」
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この部分を深く深く感じながら
読ませて頂きました。
ビッグヘッド様
いつもお読み頂きありがとうございます!
何だか照れますが
そんな風に読んで頂いてるんだな~と
とっても嬉しくなりました。
いつも感謝しています♪
今日も良い一日をお過ごしください・・・!
とら