【
前回の続き】
仲間と過ごす日々は楽しかったけれど
二人の時間は何だか少しギクシャクしているような気がした。
結婚式も近づいてきていたし環境を変えるために一緒に暮らすことになった。
初めて二人で借りる部屋。
二人とも貧乏だったからとりあえずサルが独身時代に使っていたものを運んだ。
洗濯機に炊飯器、トースター、冷蔵庫に掃除機。
とりあえず生活はできそうな感じだった。
カーテンを買ってシーリングも取り付けて部屋らしくなる。
ここから二人の生活は始まる・・・!!!
「お祝いでもしようか・・・!」
「あ!!!テーブルがない!!(笑)」
そんな感じだった(笑)
とりあえず小さなクーラーボックスをテーブル変わりにしてお祝いをした。
そんなこともサルとなら何だか面白くて
きっとこれからもこんな風に楽しいことがいっぱいなんだろうなと思った。
そうして二人の生活は始まる。
ついに帰る場所が同じになる。
そう思うと嬉しくて同時にちょっと緊張した。
朝起きると「おはよう」から始まる。
仕事から帰ると同じ場所で夕食を食べる。
遊びに行くときは待ち合わせじゃなく一緒に家を出る。
疲れているときも一緒にいる。
風邪をひいても一緒にいる。
嬉しいときも一緒にいる。
ご機嫌なときも、機嫌が悪い日も・・・
それがこれから毎日毎日続くんだ。
何だかすごいことのような気がした。
そうやって生きるパートナーがサルなんだ。
それが夫婦なんだろうな。
若い私にはまだ漠然と思うだけだったけれど
すべてがここから大きく変わることだけはよくわかった。
そして結婚式までの間、初めての同棲生活というのが始まる。
【つづく】
とら
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